ここの神社は、大きくはないけれど由緒はあって、少なくとも1200年の歴史があるそうだ。
この日、年末の大祓(おおはら)いに先駆けて、茅の輪(ちのわ)が備えられていた。
早朝の境内はだれもおらず、すがすがしい気分でお参りをする。
早朝の境内はだれもおらず、すがすがしい気分でお参りをする。
高校生のころ、一時、この近くに住んでいたことがあるし、大人になってからも、すぐ隣の将棋会館に通ったときにも寄ったりしたので、もともとご縁があったような気もする。
ほのぼのした雰囲気の雑木に囲まれて、ここには都内で最古との富士塚(ちいさい富士山)がある。
山の入り口には鳥居と狛犬(こまいぬ)が鎮座。
若い頃に何度か登ったことがあるけれど、今日もまた登ってみた。
足場が悪く、『こんなに急だったかなあ...。』
下から見ると小さいけど、上から見ると結構高い。
立ち入りを規制している富士塚が多い中、ここはいつでもだれでも登れるのがいいところ。
下には立派な能舞台がある。
5月の薪能(たきぎのう)や、9月の神振能など年に数回の能公演があるそうだ。
何かの用事で、私がたまたま通りかかった夏の夕方には、氏子社中による奉納(日本)舞踊の舞台が行われていた。
何かの用事で、私がたまたま通りかかった夏の夕方には、氏子社中による奉納(日本)舞踊の舞台が行われていた。
ここも、立ち見なら誰でも見れる、とてもオープンな神社である。
元旦の午後、鳩森神社に初詣をする。
思いのほか人出があって、順番を並んで待つ。
しかし、明治神宮に行ったときは2時間以上も身動きできないくらいだったので、それに比べればゆったりとお参りができた。
神前では穢(けが)れを祓い、お寺では癒される。
全てのものに神が宿ると敬う。
謙虚って、そういうところから生まれるんじゃないかな。
謙虚って、そういうところから生まれるんじゃないかな。
16世紀にヨーロッパから宣教師が来た時には、多神教の日本を、デーモンが支配する国と驚いたそうであるが、自然を敬い、八百万(やおよろず)の神と仏さまを一緒に、ゆるく、篤(あつ)く信仰するのが日本のいいところだと思う。