あとひと月と少しで今年も終わり。
木々の梢(こずえ)もすっかり葉を落としている。
遠目にもむき出しになった枝が、晩秋の物寂しさを一層きわだたせている、、、と思ったら、
近づいてみればそこに残っていたのは雀たち。
わずかにしがみついた葉に混ざって、それはずんぐりと丸まった雀が枝先にとまっているのだった。
アトリエに向かう途中、新宿御苑の木立を抜けて冷たい風の中を歩く。
雀は小さいころから身近だったけれども、大人になってからも、とても親しみやすい存在でありつづけている。
パンくずなどを無心についばんでいる様子を眺めていると、こちらもまた鏡に写したように無心になれる。
童謡の、「雀の学校」の歌詞と、「めだかの学校」の歌詞の節回しがごっちゃになって、
あれ、スズメの学校は藪(やぶ)の中だったかな~?とか思ったりする。
めだかの学校は川の中だったっけ。
雀の学校の先生はムチを振りふりちいぱっぱ。
どっちも覗いてみたいものである。