水のにおい
昨日、雨だったから、今日は「水のにおい」について書いてみた。
水ににおいはあるのだろうか?
純水にはないはずだから、たぶん水のにおいと思っているものは、情緒的にいえばそれがたどってきた道の記憶。
混ざり物の臭いと言ったら、身も蓋もないだろう。
山の上の湧水の香気は、もっぱらすがすがしい森の緑の気を映して、下流に行くほど有機物が増えて濁っていく。
市ヶ谷あたりのお濠では、雨の降る前、海から上がってきたしょっぱい生臭さを持つ。
プールに一歩入った時にする塩素のにおいは、なんとなく夏休みの学校を思い起こさせるし、金魚鉢の水は藻の臭い。
春の雨は、湿った土のにおいと、シダのような緑の菌類の匂いが混ざりあう。
夕立ちには夏の、また異なる香りがある。
こうして水にはいろいろな表情があるが、においを持たない水が蒸発し、ただ湿度が高いだけでも、鼻の感覚が違ってくる。
だから、匂いそのものではなく、水の混ざった空気の感覚と言うものがある。
もしかしたら、それが水の匂いなのかもしれない。
海の香りの香料
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