パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

イチゴの香り・ストロベリー C-16 aldehyde

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 イチゴの香り・ストロベリー C-16 aldehyde

イチゴの香り。
あまずっぱい味とフレーバーは、子供の思い出とあいまってみんなに好かれる香りだ。

 

 

香りは、触れている年月が長いほど、鼻になじんで受け入れやすくなる。
たとえば、たくさん食べすぎておなかを壊したという不快な思い出がない限り、
小さい頃から親しんだ甘いお菓子や果物の香りはその例にもれない。

 

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フルーツは、香りと色のイメージも結びつきやすい。
レモンの香りをかぐと黄色を感じ、イチゴやラズベリーの香りは赤系、ピンクを思いうかべる。

ちょうど絵具のように、量の加減でピンク色にすることもできる。

 

 

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イチゴの香りを作るには、Ethyl Acetate,Etyl Butyrateなどのフルーティなアセテート類に、ストロベリーらしさのあるAldehydeC-16(エステル※ソー・コールド・アルデヒド)、さらにMaltol(マルトール)やVanillin(バニリン)で甘くして、Cis-3系のグリーンの香りでイチゴのフレッシュ・ジューシー感を出す。

 

 

しかし知識だけではリアルなイチゴはできない。何回も食べて、舌と鼻で覚え、香りを再現しなければリアルにならない。

 

まずはデッサンから、写実から。

 

 

 

 

 

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