かりんという字は、「花梨」をあてるとずっと思っていた。
だって、そのほうが可愛いし、実も梨のようでしょう?
花梨という字はマメ科の別の植物。
写真の、この榠樝(かりん)はバラ科。
しかも、かりんとマルメロが違うものだっていうのも、最近わかった。
マルメロって言葉もとってもかわいいのに。
マルメロの花のほうが大きくて白っぽい。
かりんの花は梅にも似ているけど、もっとざっくりとほんわかとしてしている。
むしろ木瓜(ぼけ)に近い。
きりっとした梅と、ぼけっとしたかりん。
真冬、裸の木に大きな黄色い実がひとつばかり残っていると、だれかがいたずらで枝に挿していったのかと思ってしまう。
ちょっとユーモラスな果実。
まるでパパイヤみたい。