エビネ 海老根 3種 Calanthe discolor
小さな地味な蘭。エビネ。愛好家も多い。
1970年頃、エビネのブームが起きて高値で売買されたという。
春蘭もであるが、こういうものが投機の対象になるというのだからわからない。
でもまあ、愛好家と投機家は全然違うものだ。
なんでもそうだが、ブームが来ると価格が価値以上に上がってしまい、投機家たちはマーケットを荒らしては去っていくので困りものである。
エビネ、というのは根茎が海老のように連なることからついた名前だ。
昔住んでいた家の下草にも、植えた覚えはないのにいつの間にかキエビネが生えて来た。
植木屋さんが土を入れたときに混じっていたのかもしれない。
株は増えもせず枯れもせず、毎年時期が来るとちゃんと花を咲かせてくれた。
切ってしまわなければかなり長く咲いていたと思う。
木蔭の中で明るい黄色のキエビネは派手なほうだ。
しかし今は、こんな渋めの色のエビネがいいと思う。
これは、新宿御苑の玉川上水分水道に沿った山野草の植え込みに発見。
風情ある佇まいである。
小川の反対側なので香りをみることはできないが・・・。
機会があったらまた嗅いでみたいものだ。
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