パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

・新宿御苑

赤いネム(合歓)、白いネム、オオベニゴウカン/Calliandra

オオベニゴウカン 赤く、ふさふさの大きな大きな南国のネム、合歓の花。

大輪ジャスミン ヤスミヌムレクス Jasminum rex

珍しい、大きなジャスミンの花。新宿御苑の温室、出口近くの通路に、白い蔓性の植物が咲いている。 つぼみや葉はどうみてもジャスミンだが、普通のジャスミンに比べて大きく、しかも花びらが8枚もある。普通のジャスミンは5枚花だ。

タイワンハマオモト  温室 Crinum asiaticum

新宿御苑の温室にいると、とぎれとぎれに甘い南国の花の香りが漂ってくる。 光や音は反射するとはいえ、光源や音源が繋がっているのでたどっていきやすい。 一方香りは、匂いの物質が帯となり塊となり、あちらこちらにふわりふわりと漂うし、温室の中では風…

オオオニバス 新宿御苑温室 Victoria amazonica

はじめは育ち切っていないオオオニバスだと思ってたが、あとで写真をみるとやっぱりオニバスかなあ。 『葉はこれから3メートルくらいに大きくなって、子供が乗れるようになるのかしら、そうしたらこんな小さな池はいっぱいになってしまうのでは・・・』と考…

温室 GREENHOUSE now reconstructing

待ちに待った新宿御苑の 温室が先週オープンした。忙しくてなかなかいけなかったのだが、ようやく今週になって入ることができた。面白くって、連日出かけている。

カエデモミジ 紅葉の新宿御苑 Acer palmatum

今朝起きて、新宿御苑にカエデモミジを見に来た。暖かく装備して出たけれど、顔がピリッとつめたい。 曇天の空は薄暗く、11月でこの寒さ・・・ブルブル。 すっかり紅葉が進んでいる。

紅葉と銀杏 Ginkgo biloba

紅葉(こうよう)は秋のもの・・・。 小さい頃からそんな風に刷り込まれているせいか、毎年、「今年は紅葉が遅いなあ」と思うのだが、毎年そうだということは、勘違いなのかなあ。 ==== 去年、おととしと銀杏の記事をみると、やっぱり12月前後に黄色くなって…

冬の花火 菊 chrysanthemum

何と見事な冬の花火。これは細い細いはなびらが開いた菊。 もう終わってしまったが、毎年恒例の新宿御苑の菊の展示。

フランス庭園 バラ Shinjuku Gyoen National Garden

「完ぺきな美」というのはバラのためにある言葉? ここは新宿御苑のフランス風庭園、晩秋のバラ園。春の花壇のような華やかさはないけれど、つめたい光のバラは神々しい。

ウスバヤブマメ Amphicarpaea edgeworthii Benth.

少しうす暗い林の地面近く、ヤブマメは船のような細い形の花は、蔓性の、マメ科の植物である。小さな花だがはっとするような青。 水引とヤブマメの、赤と紫が絡み合うように咲いているのが、まるで着物の柄のようだ。 しっとりと美しい。

秋バラと春バラ Rosaceae

秋バラは香りがとてもクリーンだ。 形も引き締まっている。

おやすみ キンモクセイ Kinmokusei

とうとう、昨日の嵐でキンモクセイが散ってしまった。うーん、日曜日にやっぱりくればよかった。。。小さな花たちがオレンジ色に地面を染めて、また一年の眠りに入る。おやすみ、キンモクセイ。

秋のバラ autumn rose

秋のバラ咲き乱れる新宿御苑のローズガーデン。 風に乗ってふわりふわりと甘酸っぱいバラの香りがやってくる。 秋のバラは香りがいい。

ペンタス Pentas

ペンタス Pentas夏から秋にかけて咲くアフリカ原産の花。 花壇に行儀よく並び、明るく、派手な割に背景になってしまう。舞台の群舞は、華やかであっても目だっていはいけない。 そんな花。 つい立ち止まって気を惹かれるような趣(おもむき)が感じられにく…

キンモクセイ(金木犀)のにおいはなぜ遠くまで届くのか osmanthus

キンモクセイ(金木犀)の香りは、花の香りの中でもっとも遠くまで届くそうである。なぜそうなのか?をまじめに研究している香料会社もある。 新宿御苑では、バラも、タイサンボクも、ジンチョウゲもクチナシも、風に乗って遠くまで、どれもよく匂うけれども…

フジバカマと蜜蜂 藤袴 Eupatorium fortunei

秋の七草のひとつ、フジバカマ(藤袴)である。 昨年より少し早く咲きはじめたようだ。薄いあずき色の蕾から、細い糸のような花びらが伸びている。 これがいっぱいに咲くと、色はもっと淡くなりフワフワした一つの塊になって見える。

ムラサキシキブ 紫式部 Japanese beautyberry

「ムラサキシキブ」の名の通り、秋になると鮮やかな濃い紫色の実が鈴なりにつく。こんもりとした感じの低い木は、この美しい色の果実でたくさんの細い枝をしならせるのだ。 初夏、この木には淡い桃色の花がさく。秋の派手な実に比べて地味な花であまりめだた…

キンモクセイの香り Osmanthus fragrans var. aurantiacus

どういうわけか、今年はキンモクセイ(金木犀)の花の足並みがそろわない。たびたびの嵐のせいかな。 9月の終わりには咲き始めた木もあったのに、タイミングが悪いのか、一斉に鈴なりに咲くキンモクセイの花をまだ見ていない。 通常は、花は1週間ほどで咲き…

寒露 KANRO is the 17th solar term

寒露は24節気の第17番目。 露が冷気によって凍りそうになるころ、冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、こおろぎなどが鳴きやむころ

カラスウリ Trichosanthes cucumeroides

白いカラスウリの花。レースのような花弁の先がカールして、うす暗い森の中にぽっかり浮かんでいる。 Trichosanthes cucumeroides

ヒガンバナ(彼岸花) Lycoris radiata

ヒガンバナ(彼岸花)が、くるりくるりと巻いている。 秋の新宿御苑。雨上がりの森は、ブラックペッパーオイルの匂いがする。 ついで、桜の葉のクマリンの甘い匂い。 朝の静かなこの時間が好き。

ジュウガツザクラ 十月桜 Cerasus subhirtella

今年もまたジュウガツザクラ(十月桜)の季節がやってきた。遠目に白い花が「あれ、何だろう?」と思わせる。 木は背が低く、葉を落とした華奢な枝に繊細な花がぽつり、ぽつりと咲いている。

ジャスミンの花 Jasminum grandiflorum

香料用のジャスミン、オオバナソケイ。香水に使用される種類のジャスミン。 新宿御苑では、管理棟の近くに咲いている。 南仏では初夏に咲く花だが、日本の夏が暑すぎるのか、冬が寒くて花時に間に合わないのか、ここでは秋口によく咲いている。

ホトトギス 杜鵑草 Tricyrtis formosana

ホトトギス(杜鵑草)という草花は、茶花にもよく使われる。侘(わ)びたところが、1輪ざしにあっさりとよく似あう。

秋のプラタナス並木 Platanus

四季の変化がとても美しいプラタナス並木。 夏は緑深い木陰を作ってくれたこの並木道も、いまは朝の光の入射角が浅く感じられる。

百日紅(サルスベリ)の花の香り 新宿御苑 Crape-myrtle

百日紅(サルスベリ)の花が咲きはじめてから三か月ほどたつ。いつのまにかもう9月も後半になり、花もそろそろ終わりに近づいている。 サルスベリは遠目で見ることが多いせいか、花の印象は塊(かたまり)である。 花びらが何枚なのか、どこからどこまでが…

女郎花(おみなえし)Patrinia scabiosifolia

女郎花(おみなえし)は、万葉の時代から秋の七草にも詠まれている。 葛花なでしこ をみなへし 藤袴の花 朝顔の花 黄色い粟粒(あわつぶ)のような集合花だ。もう少し大きい白い花を咲かせるオトコエシ(男郎花)という花もある。

トンボ(蜻蛉) dragonflies  新宿御苑

これは今年の6月に新宿御苑の母子森(ははこもり)にいた赤いトンボ。水辺にたくさん飛来していた。 赤蜻蛉(アキアカネ)は秋のものだと思っていたが、不思議な気がして、あとでこの写真をよく調べてみると「ショウジョウトンボ」という夏によく見かける種…

センニンソウの香り 仙人草 Clematis terniflora

白い十字の花が、蔓状にはい上ってたくさん咲いている。 蕊が長く、花びらは細いものの「モンタナ」というクレマチスの種類に似ているのは、同じセンニンソウ属だから。 花に鼻を近づけて、よーく嗅いでみると、粉っぽく甘い、ベビーパウダー様(よう)の匂…

ツルボの香り 蔓穂 Scilla scilloides

ツルボ、蔓穂。先週はまだあまり咲いていなかったので、今年は不作かと思ったけど。 つぼみが多かったから少なく見えたが、一週間経って咲き揃った。地面はずいぶんピンク色に染まっていた。

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