パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ウスバヤブマメ Amphicarpaea edgeworthii Benth.

20121028やぶまめ.jpg

少しうす暗い林の地面近く、ヤブマメは船のような細い形の花は、蔓性の、マメ科の植物である。
小さな花だがはっとするような青。

 

水引とヤブマメの、赤と紫が絡み合うように咲いているのが、まるで着物の柄のようだ。

しっとりと美しい。

日本の絵柄は、こんなふうに野山の風情から生まれたのだろうと感じる瞬間だ。
ひとつづつは小さく地味な花なのに、一緒になるとこんなに派手に感じるのは、調和による妙というものだろうか。

赤と紫は補色だからとか、こざかしい理論はどうでもいい。


 

20121028水引.jpg

このまま篭(かご)にでも活けてみたい。

「花は野におけ」と言われるが、それでも自分のものにしたいというのは、人の性(さが)というものなのだろう。

花たちは従順である。
たとえ手折られても踏みにじられても耐える。

それは私がそうするということではなく、花のようでありたいという願い。

 

ただ土に還してさえくれれば、また循環と言う船に載って、永遠に旅することができるから。

 

 

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▶パルファンサトリ  "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"

南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。
目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

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