パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

オオオニバス 新宿御苑温室 Victoria amazonica

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はじめは育ち切っていないオオオニバスだと思ってたが、あとで写真をみるとやっぱりオニバスかなあ。

『葉はこれから3メートルくらいに大きくなって、子供が乗れるようになるのかしら、そうしたらこんな小さな池はいっぱいになってしまうのでは・・・』と考えていたのであるが・・・。

 

 

新宿御苑の温室で、中央の池に葉を広げているこの植物。

オオオニバスの葉は3メートルにもなり、へりはお盆というか、タライのように立っているが、これは平らだから、そこんとこはオニバスみたいだけど。

オオオニバスも日照不足だと、こんなふうに葉の縁の立ち上がりがなく、平らになってしまうというから・・・。


オオオニバスは睡蓮の仲間だけど、オニバスは別の属を作る独自の植物なんだって。

 

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花はもう終わりかけ。
ちくちくして鬼っぽいなー。

でも、オニバスの花は葉を突き破って出てくるそうだから、こんな風に咲いているのは、やっぱりオニバスじゃないのかしら・・・。

 

 

もう一種類、パラグアイオニバスというのもあるようだ。
昔の新宿御苑の温室には、このパラグアイオニバスがあったそうである。

もう一度行ったとき、名札をよく確かめてみよう。

 

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もやもやと湿気が蒸す温室内。
水滴の流れる大きな窓が水面に映り込んで、どこまでが空なのか水なのか不思議。

 

 

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翌日来てみると、花の隣にちくちくしたアーモンド形のものが出現。
なんだろう?

 

 

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そう思ってさらに翌日来てみると、あの不思議なものはあっという間に大きくなっていて、葉だということが分かった。


それに、よくよく名札をみたらオオオニバスと書いてあるじゃないか。
やっぱりこれはオニバスでもパラグアイオニバスでもなくてオオオニバスだった。

ラミパスラミパスルルルルル・・・

どっちでもいい?

 

なんにしても、毎日来たい新宿御苑の温室である。

 

 

 

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