・冬の花・植物
巨大レモン Citrus Limon Burm.f.Ponderosa 巨大レモンといっても、比較するものがなければわかりにくいけれども。 なんたって、15センチはあると思う。 グレープフルーツみたい。 Citrus Limon Burm.f.cv.Ponderosa 栽培品種だそうだ。 カタカナの「レモン…
これはまた立派なクチナシの実、オレンジ色。 クチナシの実からは染料がとれる。 繊維を染めるだけでなく、食品にも使う天然の着色料。 昔々、お正月のきんとんを黄色に染めるのに母が使っていたのをあいまいに記憶している。 私はやったことはないけれども…
ヒヨドリジョウゴ、ナス科のつる性植物。 こんな風に冬枯れの木立を歩いていて、思いがけずかわいい果実を見つけるとうれしくなる。 ぱっと目を引くため、赤い実は冬に多いのかな?と思ってしまう。でもよく考えるとイチゴやさくらんぼ、トマトなど、赤い実…
エリカ、名前もかわいいツツジの仲間の花木。 これは、中央の蕊の濃い色が、ジャノメのように見えるからジャノメエリカという。 エリカは4月の花だと思っていたが、ここのエリカは晩秋から春先まで咲く。
ヤツデは大きな葉をもち、普段はあまり目立たない陰樹であるが、冬になると鞠(まり)のような花をつける。 つぼみの時は「キレイな花」というよりは、野菜のようなイメージで、私としてはカリフラワーを連想させる。 次第に咲いてくると、花びらよりも蕊(…
スイセン 水仙 Narcisse, Narcissus ペーパーホワイト。もうスイセンの咲く時期なんだもんなあ。 一年が早い。 花の姿を眺めると、つくづくと、この形の不思議にうたれる。 スイセンには、きれいに並んだ6枚の花びらの中央にリップがある。 これが、黄色かっ…
花の蕊(しべ) なんでもかんでも、こんな風に寄ってみたら、花はみんな同じになってしまいそうだが。蘂(しべ)が好き。 ひみつっぽくて。 そうとも限らないのだけれど、匂いは蕊にあるかのように想う。 だからつい、きれいな人のくちびるに惹かれるように…
白い蠟のような花びらに守られ、たくさんの蕊(しべ)が傅(かしず)く真ん中には、いつもお姫様がいる。 ヘディオンのような透明なグリーン。 さわやかな甘いリナロール。 新茶のみずみずしい香り。 シスージャスモンの苦味のあるグリーン。 花は君臨せず、…
木瓜(ボケ)はきれいな花だし、丈夫で長く咲く。 生け花の花材としても重宝なこの植物、ボケという音が悪いなあと思っていた。 もとは、木の瓜と書いてモケからなまってボケになったそうだ。 その漢名にはあまり注意を払っていなかったのだが、冬の日、ひと…
11月、菊の花壇展の時期は新宿御苑は無休なので、今日は月曜日だけれども朝一番で行ってみた。 通常は月曜定休なので、すいているのではないかと思ったら、案の定あまり人がいない。 特に、落羽松(らくうしょう)から母子森のあたりは無人。 散歩道を独り占…
フユザクラ(冬桜)は一重の中輪の花である。 秋から冬にかけて咲く桜はいくつかあり、コブクサクラ(子福桜)、ジュウガツザクラ(十月桜)は八重で、花びらに切れ込みがある可愛らしい花だが、フユザクラはすっきりとした趣。 秋に咲く桜はどれも匂いがない…
花の中で美しいのは実は蕊(しべ)だったりする。 そもそも、花びらも蕊の変化したものだったりするし。 すべての花ではないが、この蕊のあたりから芳香がする。 蕊の匂いをかぐのは、秘密めいた気持ちがする。 同じカメリア属の、茶(チャ)の花はシス-ジャ…
ツワブキもこんなふうにアップで撮ると、黄色いマーガレットみたい。 かわいい花。 今、満開。 ホワイトフローラル系のクリーミーな甘い香りなのに、重すぎずくどくない。 ハニーグリーンのさわやかさと、バニラのパウダリー感があって、見た目よりずっと上…
金曜日に大雪が降ってからずっと行けなかったのだが、久しぶりに新宿御苑に行った。 驚くことに、園(苑)の半分以上が立ち入り禁止区域になっている。 まだそうとうに雪が積もっているのだろう。それに木がだいぶ傷んで、折れかけている枝もたくさんあるん…
遠くから見たら白い花が咲いているのかな?と思った。 キノコかな?苔かな?近寄ってみると地衣類のようだ。たぶん。名前はわからない。 キノコとか苔とか地衣類とか、神秘的な生き物。 地衣類は菌類と藻類が共生してできているという。春夏秋冬同じような姿…
2月7日のフクジュソウ。 今年の路地の福寿草はいつもより少し早いみたい。梅が咲き始めた頃、近くの福寿草も開く。 フクジュソウとフキノトウ、全然別のものなのになんだか混乱しそう。 フキとふきのとうが同じ植物っていうのも混乱のもと。 つくしとスギ…
シモバシラ Keiskea japonica。シモバシラはシソ科の植物である。 冬、すっかり枯れてしまった枝の根本に、氷の柱ができる。空洞になった枝の中にたまった水分が、寒さで結晶化するのだ。 年が明けてからずっと、新宿御苑に行けば「シモバシラ」ができている…
カンツバキ、椿とサザンカの交雑種。サザンカと椿の間の時期に咲く。 品のある椿に対して、カンツバキは雑種らしく庶民的。 匂いあり。
ふわふわのガマ(蒲)の綿毛。 人気(ひとけ)のない池のほとりに立ちガマを眺めている。氷は縁(ふち)から張ってくる。水面には固い光がキラキラと反射しているが、ガマの足元は半ば凍りつき、影が青く落ちている。 風が冷たい、冷たい朝。 白い綿はちぎれ…
蝋(ろう)の花、蝋梅(ろうばい)。花の少ない時期に、明るい黄色が生命力を感じさせる。 蝋梅の様子が見たくて来た、1月の寒い朝。冬の荒涼とした景色の中を歩いていると、遠目に蝋梅の木が寒そうに枝を揺らしている。 枯れたように見える灰褐色の枝には、…
そうして、今年もまた水仙が咲く。 花の後ろは無防備で、心を隠すことができない。 それなのに、正しく読むことのできる人は少ないのだ。
蒲(がま)の穂は、割れると中からタンポポの種のような綿毛が出てくる もう少し寒くなると、これがふわふわと飛んで、あたりの水面から地面から、一面に真っ白い雪のように積もる。 たまたま橋のすぐ近くのさわれるところに、綿を噴き出している穂ががあっ…
白い、清楚な小菊が咲いている。龍脳菊(りゅうのうぎく)という。 去年香りを見たときはもっとお香のような香りに感じたが、今年はウッディに交じって、なんだかヨモギっぽい青い匂いもする。 毎年、同じ花を見ても毎回新しい発見がある。マンネリのようで…
ハナノキ、ハナカエデともいう。先週のハナノキは、紅葉が進んで右側が赤く葉が色づいている。 1週間後、すっかり赤く変わったハナノキ。 樹形がこんもりと整っていてきれい。 ➤ハナノキ カエデ科 学名:Acer pycnanthum
晩秋のこんな時期は、季節が黄金色に輝くのだ。 イチョウはどうしてこんなにのびのびと大きく育つのかな。 そして降る、降る、 夏も秋も暗い、暗い地面を明るく染める。 本当に寒くなりすぎて、もう嫌になってしまう一歩手前。まだ、朝の寒さを楽しむ余裕が…
寒くならないと紅葉しない。 葉の生命の最後は、試練によって彩られる。 しがらみから解き放たれるまで。
ヒマラヤザクラは秋から冬にかけて咲く。 ヒマラヤ桜は野生種で、太古の時代に長い歳月をかけ、はるばる日本へ渡ってきたそうだ。 原産地のネパールは温暖で、桜はもともと秋に咲く花だったが、北上するにつれ開花時期が変わっていったという。 日本では気候…
新宿御苑の温室でみつけた。 椿にしては侘びた感じがなく、ボリューミーな肉厚の花、なんだろう。色も少し派手目で南国調。
ビワの大木、力尽きる 心の中で悲鳴を上げた。 初夏にはたくさんの実をつけていた大きなビワの木。高さ10M以上はあったと思う。今朝新宿御苑に行ったら、倒れていた。もしかしたら、雪の重みで傷んでしまったのかもしれない。 先週行ったときは気が付かな…
スイセンのよさは、寒い盛りに凛々と咲くところだ。 つめたい風にも負けないですくすくと芽を伸ばし、冬の薄いお陽様に感謝して、ぱっちり笑顔を見せてくれる。