蒲(がま)の穂は、割れると中からタンポポの種のような綿毛が出てくる
もう少し寒くなると、これがふわふわと飛んで、あたりの水面から地面から、一面に真っ白い雪のように積もる。
たまたま橋のすぐ近くのさわれるところに、綿を噴き出している穂ががあった。
そっと触れてみると、表はかさかさと固く乾いて、麩菓子のようだ。
たぶん、他の人もこの蒲の穂にさわってみたかったのだろう。これだけ白い綿が出ている。
小さい姫ガマはときどき花材でも使われる。
これは背が高くて、水面から計ったらきっと私の背くらいはある。
蒲鉾の由来はこのガマから来ているのだそうだ。
今の蒲鉾のように板に盛りつけるのではなく、竹の棒に丸く付けて焼いて作ったらしい。
新宿御苑では毎年繁茂する場所が少しづつ変わって、景観を変えている。
ごく少ない年もあったが今年はまあまあ生えている。
この水辺の景色がなんとも落ち着いて好きだ。
いいなあ。