スイセン 水仙 Narcisse, Narcissus
ペーパーホワイト。もう
スイセンの咲く時期なんだもんなあ。
一年が早い。
花の姿を眺めると、つくづくと、この形の不思議にうたれる。
スイセンには、きれいに並んだ6枚の花びらの中央にリップがある。
これが、黄色かったり赤い縁取りが合ったり、小さかったり大きかったりすると、また雰囲気が違うというもの。
ギリシャ神話から「ナルシスト」の語源にもなった自己愛の花。
「エコー」は美しいナルシスに恋をしたが、ナルシスは自分に夢中。話しかけることはできず、思いを告げられない。とうとう声だけになり、相手の言葉を繰り返すしかできない木霊(こだま)の精になってしまった。
ナルシスの傲慢に怒った復讐の女神ネメシスは、彼を、水面に映った自分の姿に恋い焦がれるようにしむけ、一歩も動けなくしてしまう。ついに息絶えたその身は、水鏡を覗きこむ水仙の姿になった。
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