パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

9月4日、クシの日。祖母の櫛  comb

20190904comb.jpg

9月4日、今日は櫛の日(くしのひ)。インスタグラム「毎朝の一服から

思いついて父方の祖母の形見の櫛 を出してみました。私ははまぐりの螺鈿 (らでん)が気に入って、お茶会によく挿して行ったものですが、髪をショートにしてから出番がなくなりました。

さとり「母上は、このクシをしまったまま、一度もさしたことがなかったそうじゃ」
与一「明治生まれのお姑(しゅうとめ)の櫛、大正の嫁(母上)から昭和の孫へ。平成に挿して令和で懐かしむ、でやすかい。」


ちなみに、2014年は髪が長くてこんな風に結っていました。↓
20140524かんざし.jpg

この櫛(くし)は祖母のもので、明治か大正のものらしい。
べっ甲に「貝合わせ」の柄の、金蒔絵がしてある小ぶりの櫛。

8.5センチの見た目は小さく、櫛だけで見ると地味なので、今まで使うことがなかったのだが、思いついて巻いた髪の根元に挿してみた。

髪に挿すと思いのほか大きく、派手に見える。
櫛の歯が細かいのが、かえって髪から抜けにくくおさまりが良い。


10140524くし.jpg

櫛や簪(かんざし)は、どことなく女性の念(ねん)がこもっているようで、誰のものかわからないアンティークはつける気にならないものである。

これは父方の祖母のものだから、母にとっては姑(しゅうとめ)のもの。
姑の形見として、母が引き出しにしまったままだったものを、父の死後、私がもらった。

私にとっては血の繋がった祖母だから良いだろう、そう母は思ったようである。



20140524貝合わせ.jpg

着物の柄も「貝合わせ」。
若い頃に作ったのでちょっと派手かも。


<2014年のブログから>
Copyright © PARFUM SATORI All Rights Reserved.