「さとりと与一」のできるまで①
ときどき聞かれるのは、「"さとりと与一"の与一って誰ですか?」
まず、この人形の来歴から説明する。
さかのぼること10年前。(2006年頃)
もともとは、自作した調香ミニオルガン台に合うサイズの、さとり人形を探していた。
椅子に座らせて飾ろうと思っていたのだ。
バービーやリカちゃんでは、ちょっとオリジナリティがないし、ここには大きすぎる。
サイズ感、雰囲気がぴったりというのを探していたのであるが、
長く席は空いたままだった。
2009年にブログを始めた。
毎年フランスにひと月ほど滞在するので、その年からは旅先での写真をアップしようと思いたった。
しかし独りで行くので、すてきな景色と一緒に自分の写真を撮ることができない。
まあ、もちろん誰かに撮ってもらってもいいのだが、その都度頼むのは面倒。
そこで、私の身代わりに写真に写ってくれる「さとり人形」が必要になった。
ある日見つけたのが、このレトロな人形だ。
最初はちょっと違和感があったのだが、ちょっと面白いとかなと思い直し連れて行く事にした。
これを持っていくと、世界中どこでもとっても人気がある。
オルガンの椅子には座らせられないけれど、「旅日記」というテーマにはぴったりの二人組みである。
それから毎年、フランスに出発前にはアトリエで一枚撮って、
「行って来ます~」
と珍道中を始めるのだった。
これは2010年5月16日の、渡仏前のブログ写真。
与一「さとりさまー、南仏に行くのも半年ぶりでやすねえ・・・」
さとり「うーん、ヨーロッパまで、一度おふねで行ってみたいもんだね」
与一「天正遣欧使節じゃあるまいし、こんなちっちゃい船は嫌でござんすよ!」
・・・なんて会話をしている。
彼らはいつも私の頭の中で、勝手に話し始めるのである。
で、肝心の与一が何ものであるかってことなのだが、それはまた明日以降続く・・・。
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