さて、「さとりと与一」の発祥(はっしょう)は前回説明した通り。
そして、与一の設定が誰なのかってよく聞かれるのだけど、、、彼は、私の分身である。
「なあんだ」ってことで。
ユング曰く、
男性の中の女性像(アニマ Anima)。
女性の中には男性像(アニムス Animus)。
人間にはそれらがもともとあって、
大人になるにつれて、それを抑えて男らしく、あるいは女らしくしようとするらしい。
やがて年と共に統合され、本来の性とアニマ(又はアニムス)の両方を受け入れるようになるというのだが・・・。
私の場合はこの与一の中に、アニムスが投影されたのか?
とすると、さとりはペルソナ(仮面)?
たまたまこの人形を見つけて、旅先に連れて行ったところ、
いろいろな景色の前において写真を撮ると、なぜか二人で勝手に話し出すのだ。
何時代か、どこの方言かもわからない。
それをただ書き綴(つづ)っているのだが、
「さとりさん、(素敵な人じゃなくて)だんだん面白い(おもろい)人になってますよ(笑)」
とあるとき言われたこともある。
ありがたい言葉である。
面白さ、可笑しみというのは、なかなか高尚なものだと思っているので。
さとり「こういうのを、頓智(トンチ)が利いている、とかいうのじゃろうのう、与一」
さとりと与一の写真を眺めていると、いろんなことをやってきたなあ・・・とつくづく思い出す。
上は今年の6月、カンヌの近くの島、サンマルグリット島で。
次回は「さとり・与一と回る思い出の旅」
懐かしい写真をアップしてみたい。