「さとりちゃんのママって、たくさんお抹茶茶碗持っているのねえ」
たまたまインスタの「毎朝の一服」を目にした従妹がそう言っているという。
ほとんどはお稽古用だけど、確かに押し入れの中には、母の長い茶歴(ちゃれき)の中で、好きで集めた茶碗がある。
少なくとも50年間、季節ごとに年4個買ったとしても、玉石(ぎょくせき)混合で200個はあるに違いない。
最近では、二人して「今朝はどの茶碗を使うか」を相談するのが楽しい。
たいてい、別の茶碗を選ぶのであるが。。。
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11月13日は漆(うるし)の日。黒く艶のある漆のお皿に綾錦(あやにしき)が映える、毎朝の一服。
与一「新宿御苑のもみじも色づきはじめやしたね。」
さとり「竜田姫(たつたひめ・秋の女神)が裳裾(もすそ)を野に山に広げたのじゃ」
今日11月14日はアンチエイジングの日。笑うことでNK細胞が活性化し、アンチエイジングにつながるそう。大きいメロンパンにて毎朝の一服。
さとり「与一は笑わしてくれるから、少しはアンチエイジングの役に立っておるのかのう?」
与一「目じりの小じわに貢献しているのは間違いないでやす!」
明日11月15日は七五三の日。母の焼いた茶碗には見込みに「七」、表に「五」、裏に「三」と入っている。毎朝の一服。
さとり「千歳飴(ちとせあめ)は歯にくっつくのじゃ」
与一「歯に衣(きぬ)を着せぬさとりさまでもやっぱり!」
再登場ではあるが。。。
11月17日は将棋の日。
なんでもあるので、もしやと思い
「ねえ、将棋の駒(こま)のお茶碗はないの?」と母に聞いたがさすがになかった。
代わりに馬上杯(馬の上で柄をもって飲む杯)の取り合わせにて毎朝の一服。
与一「このセレクト、桂馬(けいま)にもかけてでやしょ?」
さとり「ノンノン、角(かく)行が成って竜馬となるのじゃ。」