パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

マルシェ カンヌの朝市

カンヌの日曜日は閉まっている店も多いので、朝市はいつもよりにぎわっている。 カンヌ旧市街にある大きな市場。月曜日を除く、毎朝開かれている。野菜はもとより、肉、魚、チーズ、卵、その他の食品、花までも、なんでも売っている。 今日は、朝起きた時曇…

イリス Iris アイリス 匂いあやめ

グラースの天然香料 こちらに来る大きな目的に、最高の素材を見て、いつも感覚をブラッシュアップしていたいという気持ちがある。 天然香料は、もちろん世界中に生産地がある。 でも香料の世界はコネクションがものを言って、ここグラースの会社にはいいもの…

25ans 7月号に シルクイリスが掲載されました

「25ans(ヴァンサンカン)」 7月号に「シルクイリス」掲載 さとり「ほらほら、TOKYOからメールが入ってるよ!みてごらんな」よいち「さとりさま、また、並みいるビッグネームと一緒に並んじゃいましたね。」さとり「ありがとうよ、お前もよくがんばっ…

パフューム・ソープ

パフューム・ソープ 最近ではボディーソープに押されて居場所が少なくなっているが、やっぱり石鹸の良さは捨てがたい。新しいソープの紙包みをあけるときの気分は最高だ。 あんまり書けないことも多いから、ブログでは毎日遊んだり、食べたりしてばかりいる…

ピクニック 南フランス

「Hi サトリ、みんなでお昼はピクニックに行くのだけれど、あなたも一緒に行かない?」 仲良しのマリエちゃんに誘われて。 オフィスから、一歩外へ出れば、こんな感じ。 快晴で、戸外はとっても気持ちがいい。 ピクニックと言っても、歩いて10分ほどのレス…

ボタニカルガーデン la bastide du parfumeur

昨日のバラを撮ったのはこの植物園。 香料のための植物がたくさんある。もちろん、それ以外も。 これは、シスト・ラブダナム。 ついこの前に香料について書いた。そばに寄るだけで、甘い、バルサミックなにおいが漂ってくる。 木から自然と樹脂がにじみ出て…

南仏のバラ。Rose,ローズ,薔薇

子供のころあこがれた、シルクタフタのバラ色のドレス。スカートがはなびらのようになっている。そんな感じ。 バラは、蕊も美しい。 南仏グラースの会社のすぐ近くに、香料植物園がある。 今はバラの真っ盛り。 ものすごい種類と数。 香料の採れるバラではな…

Mougins かわいい田舎の村 南フランス・ムージャン

ムジャンはグラースからほど近い、小さな村。去年行ったサンポール・デュ・バンスより、もっと小さくて、観光客も少ない。 砦のように、小高い丘に作られた石造りの村。壁も、階段も、道も。淡い色がとってもきれい。 おとぎ話に出てくるみたい。 今日は祝日…

カンヌの休日 2日目 カンヌ映画祭

ひたすら爆睡したあと、夕方になって街へ買い物へ。ちょうど、授賞式のためにレッドカーペットをスターが歩いているところに遭遇。 とにかく人がいっぱい。道に人が溢れていて、歩けない。 報道陣の数もすごい。スターの数より多いかも。 雑踏を抜け、とにか…

カンヌ海岸ぶらぶら歩き

よいち「日本晴れ、じゃねえ、カンヌ晴れでやんスねえ」 さとり「休みだからってうかうかしてらんないよ、今日は1週間分の食料の買い出しなんだから。」 よいち「くいもののことにかけちゃあ、さとりさまはオニでやんすよ~」 よいち「水やワインの液体もの…

カンヌの生活

ちょっと長めの滞在では、ホテルよりアパートを借りるのが便利だ。 ここが私の仮のおうち。2階に住まわせてもらっている。 こちらに来ていつも思うのは、こちらの食事は汁気のないものが多く、長くいるとどうしても、何か温かいつゆのもの、やはりおみそ汁…

コートダジュール 紺碧海岸 Côte d'Azur

コートダジュール、つまり「紺碧の海岸」とはよく言ったものだと思う。地中海の中で、フランス南部の海岸をさし、英語では、フレンチ・リビエラという。 スイスの厳しい山肌を超えると、緑の丘陵地帯に変り、かわいらしい赤い屋根が並ぶのが小さく見える。そ…

山もりのクロワッサンで

さとり「なーんか、パリに来てからやせちったみたい」 よいち「夜中にパスタで、朝からこんなにくっちゃっても、毎日結構ハードですからねー。よかったじゃないすか、鏡餅からあんころもちくらいにはなったんじゃないすか?」 さとり「よしわかった。そーゆ…

パリ あい田にて

よく知られたように、あい田パリは、和食でミシュランの星を初めてとったお店。 18日はここ、あい田にお客様を招待した。 昔は、海外では「和食は前菜だけでメインディッシュがない」などともいわれたものだが、最近ではブームも定着。 和食の良さを理解す…

パリのホテルで  赤いバラ

私はもっと、お庭バラのような、野趣のあるオールド系のローズがすきなのだけれど、ここにはこれがとても似合っている。 パリのプチホテルは静かで、ロビーにはいつもそんなに人がいない。少しうす暗い光の具合が、この赤いバラをとてもきれいに見せている。…

パリ凱旋門

さとり「凱旋門とは、パリ初日からずいぶんコンサバなところへ連れてくるじゃないか」 よいち「パリへ来たらまず大使館にごあいさつでしょーが。新しい公使も赴任されたことだし」 さとり「ああー馬車と言わないけど、ロールスで来たいもんだねえ」 よいち「…

行ってきます☆

与一「さとりさまー、南仏に行くのも半年ぶりでやすねえ・・・」 さとり「うーん、ヨーロッパまで、一度おふねで行ってみたいもんだね」 与一「天正遣欧使節じゃあるまいし、こんなちっちゃい船は嫌でござんすよ!」 さとり「噴火はもう大丈夫なのかねえ」 …

働く。

「働く。」社会で羽ばたくあなたへ 日野原 重明 日野原先生は、99歳になられる今も現役の医師として働いておられる。やさしい、暖かいお人柄がオーラとなってにじみ出ている方だ。 2度ほどお話させていただいたことがあるが、15年たった今の写真を見ても若々…

菖蒲 (しょうぶ) カラムス

菖蒲 (しょうぶ) カラムス 菖蒲は二度花が咲く。下の方の茎に固いつぼみが隠れている。 いずれ菖蒲(アナメ)か杜若 (カキツバタ) というが、そのことわざ通り、どれがどれなのか判然としない。いつも、調べてその時は納得するのだがまたすぐ混乱してき…

Djedi ジェディ 1927 ゲラン

ゲランのDjedi 1927年(1926の記述もあり)

大山蓮華 オオヤマレンゲ?カラタネオガダマ

河口湖の園芸店に行った時、オオヤマレンゲと言う名の鉢をみつけた。(2011年、これはカラタネオガダマとわかった) 私の記憶のオオヤマレンゲは、タイサンボクに似て、それよりはやや小ぶりの、真っ白い花だ。タイサンボクは甘くクリーミーで華やかだが、そ…

木蓮 モクレン マグノリア

これは、5月のパリのマグノリア、たぶん木蓮。 下は、3月の新宿御苑の木蓮、シモクレン。すごく背が高い。日当たりが良くて、環境がいいからかも。 木蓮の仲間はいい匂いがする。でも、種類がたくさんあって、分類がとても難しい。 泰山木(タイサンボク)…

カーネーション・母の日

カーネションは甘い匂いがする。 ジャコウナデシコの名もあるように、いい匂いがするナデシコの仲間である。 たとえ麝香(ジャコウ・ムスクのこと)の匂いがしなくても、いい香りのするものの名前に冠したものがおおい。(例えばムスクローズ、マスクメロン…

Prince Matchabelli プリンスマチャベリ

ロシアの皇位継承権を持つプリンス、ジョージマチャベリによるブランド。

ハゴロモジャスミン ジャスミナムポリアンタナム

ハゴロモジャスミンのつぼみは赤いが咲くと白い。 前にも書いたが、ハゴロモジャスミンは、香料を採るジャスミンとは別の種類。また、ジャスミンティーのジャスミンも、茉莉花(マツリカ)という別の種類である。 茉莉花は最近では、サンバックジャスミンと…

今日のお花  ベルテッセンとモッコウバラ

今日の活け花 ベルテッセンとモッコウバラ。 ベルテッセンは、クレマチスの仲間でこれはたぶん ブルーベル。 キンポウゲの仲間だけあって、種類によってはどことなくクリスマスローズなんかとも蕊のあたりが似ている。 大きな6枚の花弁のクレマチスより、う…

女帝エカテリーナ アンリトロワイヤ

ロシアの女帝エカテリーナ アンリトロワイヤ。 また懐かしい本を見つけた。2002年、箱根ガラスの森美術館で、女帝エカテリーナの愛用香水瓶の特別展示があり、その記念香水を作ってほしいという依頼を受けた時のことだ。箱根に行ってその香水瓶を見せていた…

Екатерина II   2002年 エカテリーナ 箱根ガラスの森

箱根ガラスの森美術館限定香水 Екатерина II (エカテリーナ2世)の香水 懐かしい仕事である。箱根ガラスの森美術館の2002年限定、エカテリーナ2世の香水。 ロシアの女帝エカテリーナが使っていた愛用の香水瓶の展示を記念して、調香の依頼を受けた。中身の…

天使のメッセージ 中森じゅあん

「この世に偶然はひとつもありません」(天使のメッセージ② 中森じゅあん 1997 P53)

アトリエの窓から

アトリエの窓から 小泉淳作 講談社 1998年 小泉淳作氏は、創るということに対して非常に厳しい人だ。そして、この「アトリエの窓から」は、真摯な人間に対しては、優しい本かもしれない。 プロになる厳しさや、若い頃の逡巡、商業アートと芸術の違いなど…

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