パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

カーネーション・母の日

 

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カーネションは甘い匂いがする。

 

ジャコウナデシコの名もあるように、いい匂いがするナデシコの仲間である。

たとえ麝香(ジャコウ・ムスクのこと)の匂いがしなくても、いい香りのするものの名前に冠したものがおおい。(例えばムスクローズ、マスクメロンなど)

 

昔は僅かながら精油も採られたが、今は調合品である。

しかし、主成分であるユゲノールやイソユゲノールの規制が厳しくなり、いまやカーネーションの香水をつくることはできないだろう。(それをいれなければ、カーネーションの匂いにはならない。)

何年か前のアンケート調査では、大きなカーネーションは恋人から贈られたくない花の一つだった。やはり、母の日のイメージが強すぎるからだろう。

でも、小型のスプレーカーネーションは、可愛いし、花束やアレンジなどの根じめ(ボリュームをだして下の方を埋めるためのもの)としては欠かせない。

また、私は人工的で好きじゃないけど、青いカーネーションもバイオで作られたり、フリルの大きいものやバリエーションがたくさん増えて、昔のイメージとはだいぶ変わってきたと思う。

 

▶ 植物事典 カーネーション  ナデシコナデシコ属  学名:Dianthus caryophyllus 

 

  

 

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