パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

ピクニック 南フランス

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「Hi サトリ、みんなでお昼はピクニックに行くのだけれど、あなたも一緒に行かない?」

仲良しのマリエちゃんに誘われて。

 

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オフィスから、一歩外へ出れば、こんな感じ。

快晴で、戸外はとっても気持ちがいい。

  

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ピクニックと言っても、歩いて10分ほどのレストランに、お弁当を食べに行くのだ。

簡単なサラダとコーヒーだけ頼んで、あとはめいめい手持ちのお弁当を広げる。
そのサラダが、一枚目の写真。

 

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よいち「みなさんサンパ(陽気)でやすねえ」

よく笑い、よく食べる。
こんな風に、風と光の良いところで働いていたら、気持ちも明るくなろうというもの。
私は今朝でがけに、PAULで キッシュを買ってきた。

 

 

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昨日の夜は、そのマリエちゃんのアパルトマンに招待された。
「うちはとても小さくて、料理もたいしたものはできないけど」

でもって、ここがその小さいというおうち。へえー。
そばにはピカソの家もあって、閑静ななかなかいいところ。

会社から車で15分、渋滞もない。

 

 

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テラスが広くて、ここでお食事をいただいた。
この時期は夜10時ころまで外が明るい。

 

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ああもう、また、料理を撮るのをわすれちゃった。

はじめは山羊のチーズのパイと白ワインはシャブリ、

メインディッシュは、
南アフリカのお料理で、スパイシーなチキンとクスクス。

最後はストロベリーとバジルの冷たいスープにホイップした生クリーム。
さっぱりして、締めに最高。

キャンドルは、どこのお宅でも欠かせない。
みんな、間接照明の使い方が実に巧みだ。

家の中は、あんまり家具が多くなくて、
気に入ったものだけがセンスよく配置されている。

マリエちゃん、「たいしたものはできない」って言ってたけど、
ほんとうにお料理上手だし、
考え方がしっかりしていて、年齢よりもずっと大人びている。 

 

 

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 少し寒くなってきたので、最後のお茶はお部屋の中で。

一緒に住んでいる彼は、日本で2年間働いたことがあるそうだ。
だから、日本がとっても好き。
すこし、日本語も話せる。
和のものがいろいろあってアンティークの家具とよく合っている。

お茶は、なんと熱い番茶をごちそうになった。

彼女はまだ20代半ば、彼も同じくらい。
東京の同世代のカップルでは、こんな広いところに住めないだろうな。

本人は謙遜じゃなくて、狭いところだと思っているみたい。
秋には、2週間のバカンスをとってマレーシアに旅行だそうだ。

平均的な収入だというが、生活はゆったりしている。
経済が良くないといっても、やっぱり奥の深い国だ。

 

よいち「うーん、人の縁というのはわからないもんでやすねえ」

さとり「地球の反対側に、しかも世代が違うにもかかわらす、同じソウルを持った人がいるなんて」

よいち「これだから、人生って面白いでやすー」

  

  

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