パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

遠来のお客様 from south france ①Gouldon

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それは6月の中旬、日本の私のお店に外国の男性が入ってきたことから始まる。

 

日本に一人旅で来たその人は、リュックを背負った軽いいでたち。
奥さんに「パルファンサトリのソネットを買ってきて」と頼まれたという。

 

「どちらからですか?」と聞くと、南フランスのグラースからだというので驚いた。
「私、2週間後にグラースの香料会社にしばらく滞在します」と教えると、向こうもびっくり。

まずもって、フランス(の田舎)でどうやってパルファンサトリのソネットを知ったのか尋ねると、ネットでキンモクセイの香水を探していて、とあるSNSの書き込みから私のウェブサイトへとたどり着いたのだそうだ。

うちに訪れる海外からの多くのお客様はこの香水SNSを見てやってくるらしい。

 

 

奥さんはガリマールという古い香水メーカーで働いているのだそうだ。


私がグラースへ行く予定を話すと、「ぜひ遊びに来て僕の奥さんのオルガに会って」と言われたので、このタイミングでこれも何かのご縁と思い、再会を約束したのであった。

彼は「これから高岡に行って、2週間の短い夏休みを過ごすんだ」と帰って行った。
フランス人には短い2週間である。

 

1週間後、本当に彼の奥さんからメールが来た。

そしてカンヌについてからも何回ものやり取りがあって、彼女はその日カンヌのアパートまで私を迎えに来てくれたのだった。

そのおり、フランスでの携帯電話を借りたばかりで、自分の電話番号はどうやって見るかわからず教えられないし、カンヌの滞在先アパートはパソコンの中。しかし会社に行けば充電器やWIFIを忘れ、自宅に帰ればアダプターがなかったー、など忘れものが多くてなかなか返事ができない。

やっと住所を送ったと思ったら、それはパリのアパートの住所だったー。

あわててカンヌの住所を送りなおしたが
「私、南仏から明日の朝11時にパリに行かなきゃならないところだったわ」

そういって笑ってオルガさんは迎えに来た。

 

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「南仏の小さな村をいくつか案内するわ」

車を走らせる。
なんだか初対面とは思えないほど助手席でリラックス。

この日は黄色いワンピースのチエさんも一緒に。

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南仏には小さな村が点在している。

カンヌからグラースを抜け、まずはそんな小さな村「グルドン」へ。
道は山肌に沿ってだんだんとつづれ折りに、険しくなっていく。

下の方にはジオラマのような街、そして向う側の崖の上に城砦のような小さな村が、しがみついているようだ。

 

細い道をくねくねと曲がるたび、てっぺんの教会が見えたり隠れたりしつつ大きくなってくる。

風が強い。少し砂交じりの雨が窓ガラスにあたる。

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左をみれば黄色いジュネのじゅうたん。香料会社「マン・フィス」がある。

 

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最初の村の訪問はグルドン。

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 つづく・・・

 

 

 

 

 
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