パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

遠来のお客様 from south france④ヴァルボン Valbonne

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おとといのつづきであるが、

そして鷲巣村のグルドンを出た私たちは、真南に山を下りヴァルボンへ。
ここは村というより、もう町の風情。カンヌとグルドンの中間に位置している。


ちょっとぶらついた後、レストランでランチにする。
今日のお勧めプレートはパスタとサラダ。
こっちではいつもサラダがたくさん。そしてビールと。

 

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どこでもエアコンがある日本とは違い、南仏は基本的にクーラーがない。

ここのレストラン、外のテラスの周りにはパイプがたくさん立っており、断続的に水が上から噴霧される。

ひやひや~

風に乗ってミストが降りかかるとちょっぴり涼しくなる。

 

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オルガさんの本業は洋服のデザイナー。
香水が好きで、今はガリマールで案内の仕事をしている。

住まいはご主人の実家のあるグラース、このすぐ近くである。

二人はロンドンの大学で知り合ってフランスで結婚した。
食事の終わるころ、自転車で旦那さんがやってきた。

一緒にコーヒーを飲みながら
「まったく、東京で初めて会った2週間後に、またここで会うなんて夢のようだね」とお互いに感無量。

 

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フランス人の手書きはとても読みにくい。
「メールくださいね」と言われたが、彼が書いていったメールアドレスは判別不能だったので連絡できず。

どうしようかな・・・と思っていたところに、オルガさんからメールが来た時は嬉しかった。

 

彼は自転車に夢中、マウンテンバイクに乗っている。毎日このあたりの山々を走るのだそうだ。

おりしも、ツールドフランスが南仏を通りかかる頃。

「あなたは出ないの?」と聞くと、
「それはロードバイク。マウンテンバイクとは種類が違うんだ」

ママチャリしか知らない私。
ここに来るまでの道中、オルガさんに3回くらい同じようなことを聞いたが、彼の自転車を見てようやく納得。

そうか、マウンテンバイクだったんだ。(って、最初から言われてるのに)

 

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このマウンテンバイクは17段ギアだと言っていた。
自転車のことはよくわからないけど、ギア大好き。
思わず写真を撮らせてもらう。

やさしくて暖かい二人。彼らくらしに余裕があるなあ。。。
彼は自分で香水をつけるのはあまり興味はないみたいだけど、奥さんのつける香りは好きなのだって。

 

しゃべっていると1時間なんてあっという間だ。

 

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旦那さんとはここでさよならをして、私たちはまたグルドンの町へ。
古い教会へと足を運ぶのであった。。。

 

 
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