パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

コートダジュールからリビエラ海岸へ  サンレモ

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カンヌから、ちょっとドライブがてら「おいしいものを食べに行こう」という話になり、レンタカーを借り、調香師のM氏の運転でイタリアのサンレモまで。

 

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カンヌからモナコまで25km、モンテカルロからサン・レモまで約20kmという気軽さ。同じ地中海沿岸でもこのあたりはリビエラ海岸という。この日は、海岸線を通らずに、山の中のトンネルを抜けて行った。特に国境でゲートがあるわけでもなく、標識を見て、「もうイタリアかー。」高速道路を東京から神奈川へ入った、みたいな感じ。

健啖家(けんたんか)の彼はうまいものを探すにかけてはトリュフ犬のような嗅覚を持っているので、お任せして間違いない。ここ、海辺の小さなレストランは彼のお気に入り。
おすすめの生ハムとメロンを注文。メロンはほんのりクリーミーでとっても甘く、塩気のある生ハムと絶妙。白のスパークリングワインでちょっぴりいい気分。3人でつぎつぎとお皿を平らげる。


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この日はお店も海も、人が少なくて静か。貸し切り状態だった。

抜けるような青い空と穏やかな波が寄せては返す。潮の香りを胸いっぱい吸う。いっぱいいろんなことが思い出される。ああ、生きていてよかった。こんな日は。

 

 

 

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