パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

2013-01-01から1年間の記事一覧

隈取(くまどり)のぽち袋 歌舞伎 KUMADORI

鳩居堂を見るのは楽しいので、銀座に行けば必ず寄って何かしら買って帰る。この日も季節の便箋と封筒をたくさん買って、 「そういえば隈取(くまどり)のぽち袋があったはず・・・。」探してみるとやはりあった。それも2種類も。 一つのたとう包みには、6枚…

カンナ Canna

線路沿いの土手に、朱色の大きな花が咲いているのが遠目で見えた。 こんな時期に?近寄ってみるとやはりカンナだ。 カンナは夏から秋にかけて咲く花だが、ここは日当たりがいいのでこんな遅い時期まで咲いているのかもしれない。 柵の向こうにあるのでそばに…

ブッソウゲ 仏桑花  Hibiscus rosa-sinensis

ハイビスカス、という以外の名前は知らなかったけれど、和名をブッソウゲというそうだ。ブッソウゲとハワイアンハイビスカスは、同じハイビスカスの仲間でもまた別種のようだが、ぱっと見た感じでは違いがよくわからない。 タチアオイ、ホリホック、フヨウ、…

アンスリウム(紅団扇)Anthurium

アンスリウム,Anthurium,温室の花。紅団扇ともいう。 花言葉は煩悩と情熱。

睡蓮 Nymphaea

蛍光の青がエキゾチック。 トレンドは中流以下に流れる。トレンドは多数派を追って作るものだから。 本物の上流は流行からは遠い。 あんまり鮮やかすぎて、なんだか造花みたい。 セレブと上流は違うよ。美しいものは隠れたがるものだ。 品性の上流でありたい…

ルリタテハ 黒に瑠璃色の蝶 Kaniska canace

黒に瑠璃色の筋が入った、とても粋な感じの中型の蝶。着物の色合わせのよう。 ルリタテハというのだそうだ。

モーニング キス Clerodendrum macrosiphon

ミュージカルノートプラント、魔女の舌、朝キッス。 調べてみたら、こんな名前がついていた。 この植物を初めてみたとき、いったいどうなっているのかわからなかった。 くるくる巻いた蕾は、長く伸びて先端に花を咲かせる。 下に落ちている白い花を拾ってみ…

タバコの花 le tabac sylvestre ou Nicotiana

タバコの花。 これはニコティアナ・シルベストリス。 筒状の白い花が長く下垂してスプレー状に咲く。グラース、フランスの植物園にて。 花には香りがあるがタバコの匂いではない。 蛾を誘引するために、夜にもっとも匂いが強くなる。 タバコの原産地は南アメ…

水色の蝶 アサギマダラ Parantica sita

砂利道を歩いていたら、何か大きなものがひらひらと足元から飛び立った。 風のない穏やかな秋の午前、目の前を漂う青いもの。 派手な柄だが、水色に透き通る翅(はね)は、まるでラリックのエナメルのような繊細さである。 思いがけず近くにまた舞い降りた。…

ちいたけ、小さいけど、おとな Chiitake

野菜売り場を歩いていて、ふと目に留まった「ちいたけ」なるキノコ。なんか名前が可愛くて、くすっとなるような感じ。 これはシイタケの子供ではなくて、ちゃんとした大人なのだそうだ。 ちいたけだけでは大きさがわからないので、普通のシイタケと並べて撮…

水に浮かぶ四つ葉のクローバー デンジソウ?Marsilea quadrifolia

水草なのに四つ葉のクローバーみたい。 デンジソウ(田字草)だと思うのだが、名札がちょっと見つからなかった。 水田などの雑草だったそうだが、今は絶滅危惧種になっているらしい。

コヅチ 西条柿 Persimmon KAKI

昔はどの家にも一本は庭に柿の木があったように思う。友達の家の縁側から、冬枯れの庭に赤い熟柿がしがみついていたのを見たような気がする。 「気がする」というのは、子供のころの記憶が本当にあったことなのか、あとから聞かされた情景を、実際に見た映像…

ガレット・ドゥ・ポンム Galette de Pommes

お隣のよしみということで、毎年、服部先生からこのガレット・ドゥ・ポム(galette de pommes)をいただいた。 今年もリンゴの季節になったのか・・・秋も深まったなあという気分になる。

キノコ

雨のあと、何もなかった草はらにニョキニョキと生える小さなキノコ。 一日で出現するなんて、不思議。 そして、こんな日当たりのよい場所ではまた1日くらいで消えてしまうだろうキノコ。 どこからかやってきて邪魔にもならずいつの間にかいなくなる。でも、…

Christophe Laudamiel × AZUL by moussy

10月25日、南青山 "IDOL"にてChristophe Laudamiel(クリストフ・ラウダミエル) が調香した、"AZUL by moussy" のブランドセント "in the spotlight" のローンチパーティーが開催されました。 オードトワレ、ロールオンパフューム、練り香、キャンドルなど…

スクールイベント ゆる散歩 秋バラを見に行く会

スクールイベント ゆる散歩 秋バラを見に行く会 週3回から少なくとも1回、私は新宿御苑を散策しています。 時期によって目的の花があることもありますし、ぶらぶらしていて偶然何か見つけることもあります。それによって、季節の花が今どこで咲いているか、…

ノコンギク Aster microcephalus var. ovatus

「民さんは野菊のような人だ」 「野菊の墓」(伊藤左千夫)の中で政夫が言う有名なセリフである。 ノコンギクがそれと定かではないが、野にも山にも咲くありふれた小さな花は、派手ではないがどことなく品がある。薄紫の一重のこのノコンギクの姿が、素朴で…

バッグの中身

毎日持って歩くハンドバッグがあんまり重いから、いったい何のせいなのか量ってみた。 カギ 84g サイフ 346g 手帳 258g ケータイ 121g 名刺入れ 42g メガネとケース 80g ペン 28g 口紅 22g ティッシュ・ハンカチ・手袋 70g こまごました物の入った…

パパイヤ papaya

温室のパパイヤが豊作だ。実際にパパイヤの実の生(な)り方を間近で見るのはこの時が初めて。 花も満開だ。 果実の集団の上のほうを見ると、ちいさな黄色い花が幹にはりつくように固まって咲いている。つまり、下から上へと実がついていくようである。 下の…

フジバカマ 藤袴 thoroughworts

今日、新宿御苑の温室でフジバカマの鉢植えを見た。 入口の所に2-3の絶滅危惧種の植物と一緒に置いてあったのだ。 「ああ、フジバカマだ・・・」 足早に通り過ぎようと通った時に、思わぬ甘い香りが漂っているのでびっくりした。 思わず近づいて香りを吸…

セイタカアワダチソウ Solidago altissima

セイタカアワダチソウとアキノキリンソウ、どっちがどっちか名前をいつも間違えてしまう。この、頭頂部あたりに花の房が放射状にたくさんついているのがセイタカアワダチソウと思われる。 背が高くなって花が小さな粒の粟(あわ)のようだから?それとも泡の…

ニュアージュローズ Nuage Rose  ボトルリニューアル

ニュアージュローズ☆2013年10月25日、パルファンサトリ プレミアムコレクションのホワイトラインとして、香りはそのままに、内側から白い光を放つようなフロストボトルで登場! 香りのイメージ 南仏コートダジュールの夜明けや夕暮れどき、空のキャンバスい…

ホトトギス 杜鵑草 Tricyrtis hirta

この3年間で一番きれいに撮れたホトトギス。 天気の良い日の日当たりは光が強すぎてきれいに撮れないけど、木陰はかえっていいみたい。 こういう不思議な形の花を見ると、つくづくと自然の妙味を感じてしまう。またこの名前の付け方がいいなあ。 「橘の香を…

萩の上露(はぎのうはつゆ) 源氏物語第四十帖 The Tale of Genji

台風のせいでもうとっくに散ってしまっただろう萩(ハギ)の花。 七草にも読まれている萩はピンクの優しい秋の花である。 萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花 マメ科の花らしく、一輪をよくみれば藤(フジ)やエニシダの花とよ…

広尾の庚申塔(こうしんとう)

人は罪深いものであって、悪いことをしない人というのはいない。しかし罪悪感というのがあるので、悪事をした後はみな悔いたり怖れたりしながら生きていたのだろう。 この庚申伝説、自分の悪事を夜中に報告する虫が体内にいるという発想には、どことなくおか…

赤い蝋燭と人魚 The Mermaid and the Red Candles

和蝋燭(ろうそく)は、洋ろうそくに比べてすすが少なく長時間持つという。 櫨(はぜ)の木の実から採れる蝋(ろう)で作られる。櫨(はぜ)はウルシ科の植物で、古くは暖かい西日本で栽培され全国に出荷された。 蝋は漆(うるし)の実からもとれるが、櫨のほ…

Les Amis de Langue Francais

Assemblee Generale Le Presidente et les membres du comite des ALF vous invitent toutes,nouvelles et anciennes ,a assister a l'assemblee Generale qui aura lieu le mercredi 9 Oct,2013 a la residence de France. Grace a l'amabilite de Son Exce…

寒露(かんろ)二十四節気 Hanlu,Kanro

二十四節気の第17、秋分から数えて15日。 「露(つゆ)が冷気となって凍りそうになるころ」という日なので本来は寒いはずなのだが、今日のこの暖かい陽気はどうしたものか。 寒さが凝(こ)って赤く宿った去年のカラスウリ。 ことしはまだ、青い。 いずれゆく…

キキョウ 桔梗 Platycodon grandiflorus

萩(はぎ)の花 尾花(おばな) 葛花(くずばな) 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴(ふじばかま) 朝貌の花 (万葉集・巻八 1538) 青い五弁の星の花。 七草の朝貌(あさがお)は桔梗を指すという。 いまにもはじけそうに膨らんだキキョ…

メルボルンとタスマニア Melbourne

今日、オーストラリアのお客様が訪ねて見えた。 メルボルンから日本へワーキングビザできたという。 オーストラリアにいるときに、香水専門のSNS「ベースノート(Basenote )」に載っているパルファンサトリの記事を読み、興味を持ってHPを見たのだそうだ。 …

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