パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

メルボルンとタスマニア Melbourne

メルボルン.jpg今日、オーストラリアのお客様が訪ねて見えた。

メルボルンから日本へワーキングビザできたという。

オーストラリアにいるときに、香水専門のSNS「ベースノート(Basenote )」に載っているパルファンサトリの記事を読み、興味を持ってHPを見たのだそうだ。

コンセプトがとても面白く、ぜひ香りを見てみたいと思っていたとか。
日本に来て5か月、ようやくこの店を訪ねてこれたということである。


 

一通り男性用の香水を見終わって雑談になった。

「私もMelbourneに行きましたよ。海岸ごしにタスマニア島が見えました」

そういうと彼はちょっと戸惑った顔をしたと思うと笑って、
タスマニアはとても遠いから、Melbourneからは見えません」

「えええっ!」『だって、オーストラリアナンバー1の高さを誇るユーレカタワーの部屋の窓から、住人がそういったのに・・・!』

「もし見えたとすればそれは近くの小さな島、フィリップ島じゃないかな?」

 

上の写真は以前メルボルンに行った時に、ユーレカタワーの上から撮った写真。
そのときのブログにもそんなこと(タスマニアが見えるとか)書いていた。

タスマニアは世界地図で見るとメルボルンのすぐそばにある小さな島だ。・・・と思っていた。

しかしお客様が帰ってからすぐに調べてみたら、タスマニアメルボルンからは240キロも離れているし、小ぶりの北海道くらいの大きさがある。

海岸から見る水平線はおよそ5キロ先。

まったく疑わなかったが、
高層タワーの上からでも15キロくらい先しか見えないそうだから、タスマニアは丸い地球の向こうに隠れて見えるわけがないのだ。恥ずかしいなあ。

なるほど・・・。しかし万が一にも蜃気楼があったら・・・?まあありえないけど。
はて、蜃気楼ってどのくらい先まで見える可能性があるのかな?



 

明日はパーティーがあるから、何か香水をつけていきたかったそうだ。

彼は「強い香りがいい」というので

「女の子にモテたい?」
「もちろん!」


「じゃあ、マザーロード66がいいと思いますよ。男性は強い香りだったら女性にアピールできると思っていますが、『あれ?いい匂いだけど・・何だろう?』とそばによって見たくなる程度に香るのが一番いいの。」


それを聞いて快活に笑う若い彼。
きっと人気者になるんじゃないかな?

私の知っているオージーってみんな明るい。

 


 

 

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