鳩居堂を見るのは楽しいので、銀座に行けば必ず寄って何かしら買って帰る。
この日も季節の便箋と封筒をたくさん買って、
「そういえば隈取(くまどり)のぽち袋があったはず・・・。」
探してみるとやはりあった。それも2種類も。
一つのたとう包みには、6枚の柄のポチ袋が入っている。
紙質もしっとりして、やっぱり日本のステーショナリー?はいいなあ。
10月頃、「隈取(くまどり)の絵柄の、気に入りの茶碗を割ってしまった」
と母ががっかりしていたので、知り合いに絵付けしてもらうことにした。
「どんな感じのがいいですか?」そう聞かれていたので、書店でも行って隈取の絵柄を探さなければと思いつつ、ふとお店に入って思い出したのがこのポチ袋。
そういえば以前、ここ(鳩居堂)で見たような・・・。
歌舞伎を見ているときには、この隈取の色と形で「あ、悪役だ」と「いい役だ」とか言っている程度だが、帰ってきてから、購入したポチ袋12枚を改めてテーブルに並べてみるとみな違う。
いろんな隈取があって面白い。
おおよそ役柄で種類が決まっているのだが、役者さんが自分の手で描くので、本当の隈取は少しずつ線が異なるそうだ。
適当に絵柄を選んで、母には内緒でプレゼントしようと思ったが、やっぱりひいきのあることだから本人に聞くことにした。
窯入れは年明けだそうだから・・・。私の方が楽しみにしている。