草の葉を落つるよりとぶ蛍かな 芭蕉
訓、は母の雅印。
若いころから道楽はしているというものの、陶芸にしても俳画にしても、
上手(じょうず)から見れば下手(へた)かもしれない。
本人は人に見せるつもりがないのを、ネットを見ないことを幸いに、私が勝手に発表しているのでご勘弁。
「5月に入って晴天が続いた後、雨がたくさん降る。
翌日になってよく晴れると、清流では蛍がいっせいに孵(かえ)る。」
とは、母の談。
昨日はいっぱい雨が降ったから、今日あたり、蛍がたくさん飛ぶのではないだろうか。
昨年もこの時期、蛍籠(ほたるかご)の中次(なかつぎ・茶を入れる器)について書いたのだが、今年もまたそんな時期になってしまい、一年の過ぎる速さに唖然とする。
この茶碗は、見込みに蛍が飛んでいて、お茶を飲み干すと底にもひとつ、光っているのが描いてある。
風流なり。
今日のお菓子は茂助団子の抹茶浮舟。
このところしばらくお菓子の掛りは私だったのを、外出(そとで)のついでに久しぶりに母が買ってきた。
自分で選ぶのではないせいか、見慣れていない分、「おおっ」と新鮮である。
☆「毎朝いただく一服」、お抹茶とお菓子を載せています。