パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

毎朝の一服 初夏のお茶 early_morning Tea

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毎朝の一服 初夏のお茶 early_morning Tea

 
 
大きくて丸い葛ざくら(クズザクラ)。
中身に対して、箱がちょっと大きいのでは?と感じたのは確かだ。
 
案の定、持って帰る途中で中で寄ってしまい、形がつぶれてしまった。
でもお味はそのまま。
 
上品な甘さでおいしい。
 
味を表現するのは五味だから、およそ甘さと言っていいのだが、さらに舌触りのトロンとプルンが一緒になって、味わいである。
 
 
プルプルしてるその上に、きな粉がうっすらとかかるさまは、
涼しげでもあるし、温かくもある。

いかにも初夏らしいお菓子。
 
 
 
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ちいさなみたらし団子の、
きつね色の餡がトロリとかかって、
朝から食欲をそそる朝食がわりの抹茶を一服。
 
たれの甘さ、醤油、焦げた香ばしさの苦みのバランスは、ある程度濃くなくては美味しくない。
 
白い柔らかい団子の、「無味に近い味」が濃いたれを和らげて、口の中で渾然一体となる。
 
 
 
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もうすぐ葵祭(あおいまつり)。
本日はお菓子なしにつき、目で緑を味わってみた。

さわやかな新緑に映える、葵(あおい)抹茶茶碗
 
遠くに点のように見えるのは
朝、撒いたパン屑に来訪したスズメ。
 
 
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啄(ついば)む、というのは、小鳥や小魚にふさわしい表現である、などと眺めながら一服。

 
もうちょっと近くに来ないかな、と、部屋のそばにもパン屑を撒くのだが、視線を感じると飛んで行ってしまい、私がいない時にいつの間にか無くなっている。
 
 
 
 
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