これをサルオガセモドキという。
と言っても、初めて見つけた時は、香料を採るサルオガセ(猿麻薯)かと思って喜んだのだが。
これは、サルオガセに見た目は似ているが別種の植物で、だからモドキという。
なんとパイナップルの仲間だそうだ。
なんとパイナップルの仲間だそうだ。
温室には名札がみつから無かったので、アトリエに帰ってから、新宿御苑の植物一覧でをネットで確認したところ、やはりサルオガセはなくて、サルオガセモドキと掲載されていた。
本当のサルオガセ(サルオガセ科のエヴェルニア属)、あるいはツノマタゴケと呼ばれる植物からとれる香料は、広く「オークモス」と呼ばれシプレやフゼアタイプの骨格となる重要な素材であった。
オークモスなので「樫の木につく苔」と訳されるが、これには誤解があって、実際には「楢の木につく地衣類」である。
図鑑ではモスグリーン(まさにモス)をしている。
このサルオガセモドキはサンタクロースの白い髭のようだ。
朝の明るい陽が窓からやわらかく射してゆらゆらふわふわしている。
温室では、やや涼しくて湿度のあるコーナーにあった。
乾燥した場所では育ちにくいようだ。
もう一度おさらい。
サルオガセは地衣植物。
サルオガセモドキは被子植物なので花も咲くらしい。