パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

カカオ Theobroma cacao

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バレンタインデーにちなんで、大きく育ったカカオの実。

 

少なくとも私が中学生くらいのころ、バレンタインデーで盛り上がっていたのは中・高校生で、大人はそんなことはしてなかったと思う。(まあ、大人のことはよくわからなかったけれど)

義理チョコも、ましてやこの日に自分のために買うなんてありえないし、今のような外国の高級なチョコレートなんかもなかった。

 

中学生の女子たちはだいぶ前からソワソワと準備をし、意中の人にいつどのタイミングで渡すかなど頭を悩ませたものである。

しかしその頃、いったいどの男の子にあげたのかはすっぱりと忘れてしまった。


そういえば中学三年生の時、下駄箱の前で下級生の女の子からチョコレートをもらって面食らったことがあった。昭和だなあ。。
うちの学校は男女共学だったのでまったく理解できなかったけど、あとで聞くところでは女子校では普通なのだそうだ。


恋に恋するお年頃。
やはり対象の誰かが好きだったというよりは、その儀式に価値があったのであろう。

 

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まだ実が小さい頃はこのカカオは濃い赤だったので、赤い品種のカカオだと思ったのに、大きくなったら黄色や緑になったのもある。
なんの品種なのかな。

 

カカオの香料は少し使うとコクがあってとても好きな素材。

 

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