パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

ムニンタツナミソウ Scutellaria longituba Koidzumi

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暖かい温室のもうもうとした湿気の中で、一輪、二輪とムニンタツナミソウが咲きはじめた。

小笠原諸島には貴重な植物がたくさんあるそうだ。


この白い花は父島と兄島の固有種で、絶滅危惧種に登録されているムニンタツナミソウ(無人立浪草)。
その昔、小笠原諸島は無人列島と呼ばれ、この白い花が群れ咲くと波(浪)のようなのでこの名が付いたという。

 

 

おしろい花のような、甘い匂いがする。

オーランチオールのような、オレンジフラワー系の香り。

 

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これは去年の春、新宿御苑の温室で満開のムニンタツナミソウ。

はっきりとはしないがこの長い花の花粉を媒介するのはスズメガだと聞いた。

スズメガホバリングできるし、長い管(口吻)を奥に差し入れて蜜を吸うのだろう。

 

 

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