パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ターメリック,ウコン,鬱金,Curcuma longa,turmeric

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サロンでは時々、クルクマというピンクの花を活けることがある。
インド原産の花のせいか、夏の暑い時期に切花で長く持つ。

それを巨大にしたような感じのターメリックの花。
 
迫力がある。
 
 
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 包み布に使われる、ウコン(ターメリック)には、古来、防虫、防腐効果が確認されている。
染料としては平安時代から使われ、インドの僧侶が着用する袈裟もウコンによって染色されている。
 
材料である木綿は、デリケートな漆や焼き物などの表面を傷つけることなく磨くことができ、大切な美術品などを保管するときも、この布で包んで桐の箱に収めるのが慣わしとなっている。
 
 
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ターメリックというと、カレーの色や、お酒の飲みすぎに効く漢方とか、ウコン染めの黄色い染料の植物とか、ひとくくりに思っていたけれど、ウコンにも種類があるらしい。
Curcuma longaというのは、秋ウコンのようである。
 
 
春ウコン、秋ウコン、白ウコン、赤ウコン、紫ウコンなど、漢方での分類も日本と中国ではま逆だそうで、正直、どれとどれが同じなのかでわからなくなってしまうほど複雑。

 

 

 

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