パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

星の王子様とバオバブモドキ①, Adenium arabicum

20171106星の王子様バオバブもどき.jpg
 
本当はバオバブでもバオバブモドキでもないのだけれど、一目見て「これ、カワイイ!バオバブみたい」と思ったのだ。
先日の、シュガーバインやアラビアコーヒーの木と一緒に購入。
 
 
アトリエから帰る途中、駅ナカの露店(ろてん)に出ていた「ワンダーガーデン」という静岡の多肉植物の出店で買った。
 
 
20171027 adenium arabicum 多肉.jpg
 
ワゴンに乗っていたものを、お店の人に
「ねえねえ、これバオバブ?」
と聞いたところ、笑いながら奥から似たようなのを3-4鉢も出してくれた。
 
そのうちのひとつは大きくて、よりバオバブらしい姿で、名前も「何とかバオバブ」とかいう(本当のバオバブではないそう)植物だった。
 
しかし、この鉢の植物(Adenium arabicum)が大きさといい形といい、もっとも気に入ったのでこれを買う。
 
 
 
家に帰ってから思いついて「星の王子様ミュージアム」にお願いして、小さい王子様にお越しいただいた。
 
 
そしてまた、本棚から「星の王子様」の本を取り出して読み直してしまう。しかしページを開いてみたら、語り手のパイロットの書いたバオバブの絵は、この植木の鉢とはちっとも似ていない・・・。
 
 
でもいいんだ。
 
On ne connaît que les choses qu'on apprivoise. (le petit princeより)
ものごとを知ることができるのは、なじみになったときだけ。
 
 
たくさんの植木鉢の中から選んだひとつ、それは特別な私のなじみになる。
 
 
 
 
 
 
 
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