パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

香水、香料、調香について香りの知識集

香水とオードトワレの違いは?① 賦香率(濃度)

ご質問 香水とオー・ド・トワレはどう違うのですか? お答え 一言でいえば、含まれる香料の濃度が違うことです。

香水は冷蔵庫に入れたほうがいいの?

香水の保存はどんなところに置けばいい?まさか、冷蔵庫の中ってことは、ないですよね? -お答え- 30度を超える暑い場所でなければ、冷蔵庫に入れる必要はありません。 香水が冷えすぎると、中に含まれるワックス分や、結晶化しやすい成分が析出して、澱(お…

バニリン vanillin おいしい香り

香水、テュエリーミュグレーのエンジェルはもともとブルーの液体であるが、アトリエに長く置いているうちに緑に変色した。 なぜ本来青い香水が緑色に変化するかというと、 中に入っている成分のマルトールやバニリンが、光によって変色して黄色くなるから。…

フルーツの香り

甘いお菓子や、みずみずしい果物の香りは、小さい時からなじんでいるので嗜好性が高い。

カボシャール イソブチルキノリン cabochard

イソブチルキノリンは、ドライなウッディ、スモーキー、タバックの香気を持つ。 この香料は、1880年ころ発見された。1919年のキャロンの「タバブロン」、1924年のシャネル・「キュイドルシー」、1944年のロベルトピゲの「バンディ」に使用されている。 「ア…

ムスク 麝香(じゃこう)

ムスクは、洗いたてのリネン類の香りであると同時に、香水のラストノートを作る重要な素材である。 もともとは、麝香鹿(じゃこうじか)という小型の雄鹿から採取された、漢方でも使われる天然香料。へその下の方に、雌を呼び寄せる香りの香嚢(こうのう)が…

香りと踊ろう

頬が触れるほど近づいたとき、うなじからいい匂いがしたら。 かっこいいじゃないか。 子供が香水をいっぱい振りかけるのと違って、落ち着いた大人がほのかに香りをさせているのは本当にぐっとくる。 どこかで嗅いだ事のある流行りの香水よりも、その人のプロ…

加齢臭と呼ばないで その2

アラフォーから、男女を問わず加齢臭の原因ノネナールは発生する。 しかし、体から「ノネナール」という成分が直接分泌されるわけではない。 若い人も、中高年も、男性も女性も、皮脂を分泌する。出たばかりの皮脂はそれほど臭いがない。時間がたって、それ…

加齢臭と呼ばないで その1 <2-ノネナール nonenal>

香料の素材は、いいにおいとは限らない。 香水用の香料は1000種類からあり、(その他、洗剤用などを入れれば3000種類から5000種類にもなる)バラの花のような麗しいものから、動物の檻のような臭いまである。芳香から異臭まで、いろいろだ。 加齢臭の原因と…

メロンの香り cis-6-nonenal シス6ノネナール

シス‐6‐ノネナール(cis-6-Nonen-1-al)は、強いメロンの香りがする。「シスー6ーノネナール」は、「ノネナール」と言っても、中高年者特有の体臭の原因となる「加齢臭」(2ーノネナール)とはまったく別のにおい。 ==== 香水の世界では、しばらくフルーテ…

Calone カロンは海の香り

Calone カロンは海の香り マリングリーン。生牡蠣や、きれいな海岸に行ったときに感じる、 やや青いような海の香り。 1990年発売の「カルバンクラインのエスケープ」は、大量のカロン(カローン、キャロンともいう)とローズの組み合わせが斬新だった。今見…

イランイラン,Ylangylang

イランイラン,Ylangylang 非常に強いフローラルで残香もある。 サンダルウッドやオポポナクスなどのウッディ、バルサム、レジンや、チュベローズ、ガーデニアベースなど、甘く重い香料とともにオリエンタル系によく使用さる。 シャネルの5番はアルデヒドタ…

カカオの香り-2 チョコレート chocolat

これはフランスから来たカカオのアブソリュード。天然香料の素材の一つ。

アルデヒド アルデハイド aldehyde  シャネル No.5

シャネルの5番を有名にした理由の一つに、合成香料アルデヒドがそれまでの常識に比べて多量に使用され、それが効果的で新しい香調を生み出したからだ。

調香のはじめ

さて、前回ご説明したように 「調香」は、アコードという作業を繰り返して、小さなイメージのパーツを組み立てて、最終的に30本とか、50本とかの香料を1本に仕上げて、完成のイメージを作っていきます。通常、調香師が使う単品香料というのは、単独ではよい…

香水のできるまで(調香) さくらのアコード

香水を作るための調香、「アコード(accord)」についてお話します。 「アコードをとる」とは、2つ以上の香料を組み合わせて、新しい調和のとれた香りを生み出すことです。 つりあいのとれた美しい香りは、「アコードがとれている」と言います。これを数百回…

バラの天然香料

一般的にバラの天然香料というと、ダマスクローズ(ローズエッセンス)とローズ・センティフォリア(ローズアブソリュード)の2品種があります。

バラの骨格‐2 (調合香料)

バラの香りを再現するために、単品香料を合せて再構成したものがバラの調合香料です。

バラの骨格

バラの香りは、「バラ」という一つの香りでできているわけではありません。

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