パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

香水、香料、調香について香りの知識集

ショッキング エルザ・スキャパレリ /Elsa Schiaparelli 1936

ショッキングという名の香水。 エルザ・スキャパレリ トルソー型の香水瓶で有名な「ショッキング」 箱の色のショッキング・ピンクは、スキャパレリを思い起こさせる。かわいくて、カッコいい。 エルザ・スキャパレリは、1930年に自分の名前でパリにショップ…

鈴蘭の香り②

例えば古くはコティのミュゲ・デ・ボワ(1936)。森の鈴蘭という名の香水。

海苔と帆立とジメチルスルフィド(Dimethylsulfide)

海苔と帆立とジメチルスルフィド(Dimethylsulfide) ジメチルスルフィド(ジメチルサルファイド、Dimethylsulfide)という香料は、海苔の佃煮のにおいがする。 一度「この香りは江戸むらさき特急だ」というイメージがついてしまうと、どうしてもそうとしか…

香水の開発-2 処方 アコードをとる

イメージを描いたら、それをもとにアコードをとって処方を書く。

香水の開発-1 設計 イメージを描く

新しい香水の設計開発は、イメージを描くところから始まる。 季節はちょっと外れるが、ここでは、わかりやすく「さくら」の香りを創ったときを例にして、香水のできるまでを順に説明してみたい。

ゼラニウム 香料 Geranium

ゼラニウムから採れる天然香料は、香水に良く使われる素材である。

ローズ・ゼラニウム Geranium

ローズ・ゼラニウムは、センテッドゼラニウムとも呼ばれる匂いゼラニウムの仲間。

これは、そのへんでよく見かけるありふれた苔。苔類は四億年の歴史を持つ、あらゆる植物の祖先で、世界中に一万種類以上を数えるそうである。

葡萄の香り メチルアンスラニレート

葡萄の香り メチルアンスラニレート 今ではブドウは長期間、果物屋さんでみられるようになったが、私にとっては、やはり夏の果物というイメージが強い。 小学校の頃、夏休みになると、紫色の小さな粒のブドウが出された・・・ような記憶がある。 あれ、何と…

CYPRESS(サイプレス・イタリアイトスギ)

CYPRESS(サイプレス・イタリアイトスギ) 針葉樹系ウッディーで軽いスパイシー感のあるこの香りは、男性用香水に使われる。 ゴッホの作品をはじめとする、西洋の絵画でもよく見る、細長い円錐形をした高木である。 地中海沿岸地方に多く植えられレていて、…

アンフルラージュ(enfleurage) 香料の採油法

チュベローズ、ジャスミンなどの、熱を加えると壊れてしまうようなデリケートな花は、アンフルラージュという方法で香料を取る。手間のかかる、古くから行われてきた方法だ。 写真の、木枠で囲ったガラス板の片面に、牛や豚の脂(ラード、ヘッド)を4対6で合…

なぜ、グラースが香料の産地として有名なのですか?

Q>なぜフランスで香水が発展していったのでしょうか? グラースが現在一番香水の名産地で知られているのは なぜなのでしょうか? A)ヨーロッパにおける香料・香水の長い歴史の中で、フランスに香水文化が花開く大きなきっかけは、中世イタリアとフランスの縁…

PATCHOULI(パチュリ)

パチュリはカシミアショールなどの虫よけとして使われた。 インドネシア原産で、インド、マレーシア、ビルマなど熱帯地方でおもに生産される。 90センチほどの高さになるシソ科の植物で、葉を刈り取り、日に干してから蒸留して精油を得る。 収穫した葉を数日…

パチュリ patchouli-1

パチュリは本当に面白い素材だ。 単独では、ハーブをギュッと煮詰めたような強いグリーンウッディ、湿った藁(わら)の様なにおいでもある。アーシィ(土臭い)で暖かい。 シプレータイプの香水は、このパチュリに、オークモス、ベルガモットが骨格になって…

体臭が気になる・・・

体臭が気になる・・・ 汗ばむ季節、なんとなく自分のにおいが気になる人が多い。 もちろん、清潔にするのはよいことだ。でも、世界的に見てもこんなにきれい好きの国民はなかなかいない。 日本では普通にしていても充分に清潔。 あまり気にし過ぎて、ごしご…

TOKYOとParisの香水匂いだち

「まったく同じ香水であっても、日本でつけるのと海外とでは、匂いの立ちが全然違う。」というのは、よく知られた事実である。 海外と行き来しながら香りを作っているといつも思うことでもある。 フランスでも同じ処方で調合するために、日本で作った香水の…

World Perfumery Congres 世界調香師会議

会議では、1階に世界中の香料会社のブースがあり、カンヌ映画祭の受賞会場と同じ場所では、講演会が開かれている。

アンバー Amber ケミカル

アンバーは、動物の地肌の匂いがする。

アンバー 龍涎香(りゅうぜんこう)のポマンダー

アンバーとは 龍涎香(りゅうぜんこう)の意味 アンバーは、中国では龍涎香(りゅうぜんこう)と呼ばれた。 龍の涎(よだれ)のように貴重である、という意味だ、と書いてある本がある。 また、ヨーロッパ人にその原料が何であるかを秘密にするために、貿易…

アンバーって何? Amber 龍涎香

アンバーって何? Amber 龍涎香 アンバーの原料 アンバーグリスは、マッコウクジラから採られる、動物性の天然香料である。茶色のイメージの、暗く重く、レザーの様な、オリエンタルタイプにはかかせない香調だ。 もともと、宝石の琥珀(コハク)のことをア…

香水とオードトワレの違い ④ 発売ライン

Q.最近はオー・ド・トワレなどが目について、香水(パルファン)があまり売られていないようですが? A.通常、香水類を発売するときには、先に商品ラインを決めます。

よくある質問:香水とオードトワレはどうちがうのですか? ③ 処方

香水とオードトワレの違い Q. 香水とオードトワレなどは、濃度が違うだけなのですか? 香水を薄めればオードトワレになるのでしょうか? A. 処方そのものが違います。 一般的な市販品についていえば、同じ香りラインの香水(パルファン)は、高価な天然香…

名香を鑑賞するとき

香水の記事を書く時は、昔の記録を読み、資料や本を開き、過去の記憶が正しいかどうか実際の香りを試して確認する。

白いヒヤシンス Hyacinthus

別名の「風信子(フウシンシ)」は、春風に揺られて鳴るベルの花をイメージさせる。

柑橘(シトラス)の香り

かんきつ類の香りはなじみ深く、爽やかで嗜好性が高い。日本人には特に好まれる香調だ。

新宿御苑の花 梅

ピンクの梅の花はかわいくて庶民的な感じだ。

香りの素敵なつけ方は?-2 よくある質問

人が香りをつけていて、「素敵だな」と思う瞬間を想像してください。 ちょっとしたしぐさの時に、あるいはすれ違いざまに、「あ、いい匂い」というのがよい印象を与えます。キーワードは、「ほんのり」「ふわっと漂う」「ふとした瞬間に」。 「どのくらい浴…

香りの素敵なつけ方は?よくある質問

ご質問:香水やトワレは身体のどこにどのくらいつけたらいいのかしら?

色と香りの表現-1

香りの表現手段 香りを色で表現して言う。 香りは目に見えない。それに、香りを表現する専門の言葉はとても少ない。そこで、人に伝えたり、話し合うためには借り物の言葉を使って香りを説明する。 香りを色でたとえることはポピュラーな方法のひとつだ。匂い…

香水とオードトワレの違いは?②つけ方

ーご質問ー 濃度が違うのはわかりましたが、香水やトワレ、コロンなど、使い方に違いがあるのでしょうか?

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