・春の花・植物
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。 方丈記 河の水の流れは絶える事がなく流れ続ける。しかしながら、そこにあるのはもとの水ではない。 無常感と普遍性は対…
濡れそぼつやまざくら 今日は雨 うなだれるやまざくら 雨の似合うさくら
この3月の大雪で倒れた桜の木。 チェンソーで解体し、どんどん片付けている中、「このままにしておいてください」という張り紙がしてある倒木があった。 残った枝先の桜がやがて咲いた。 そして雨。 遠くからも花びらが降ってくる。黒々と濡れた幹に白い花び…
ヒメオドリコソウなんて、名前は素敵だけど、そのへんの道端に咲いている小さな花。高さ10センチほどの、雑草と言ってもいい。 でも、よく見ればあんがい可愛い花だ。 姫、といっても、お姫様的というより、小さいという意味だろう。 踊り子草というのがあっ…
花散らしの雨がうらめしい。本当にひどい降りだ。 雨の中、散る桜を見に行こうかな・・・と思ったりしたけれど、スマホから豪雨警報もなるし、おとなしくアトリエで仕事をしていることにした。 よって今日は、少し前だけどコブシの写真を載せてみた。コブシ…
こっちのほうが匂いが強い。 グリーンフローラルで、ヘディオンのにおい。 名札がなかったので、今一つはっきりしないけど、シナミズキじゃないかと思う。日当たりがよく、早くから満開である。 こっちはトサミズキという名札がついている。 遠目で見ると花…
ヒマラヤヒザクラ(喜馬拉緋桜)は、まだ日本ではとても珍しい種類だそうだ。中国南部からネパールにかけて分布している。 カンヒザクラによく似た釣鐘状の濃いピンクの花。カンヒザクラのほうは最近日本でも栽培箇所が増えてきているらしい。 ソメイヨシノ…
うわー、やっぱりヤマザクラは最高だわ~! ごてごてしていなくて、その風情に気品がある。 とか言ってる私も、ヤマザクラの美しさをわかったのは大人になってから。子供のころはやっぱりピンクの八重桜のフリフリが好きだったし、ソメイヨシノが一斉に咲く…
サクラ、陽光(ようこう)は割と早く咲くのだけれども・・・。このサクラは花の持ちが長いような気がする。 年が明けたと思ったらもう3か月、一年の四分の一が終わってしまった。この分じゃ10年、20年あっという間・・・。ってそんなに生きるつもりなのかっ…
アメリカ、という品種。色が濃くて丈夫そうで、海外風な感じ。 風情はちょっと異なるけれど、これもまた可愛い。 そもそも、ヒマラヤで生まれ、アジアに広がり、極東の日本で独特の文化の中で愛されたサクラ。 それがまた欧米に広まって、世界中で愛でられて…
高遠小彼岸桜,タカトオコヒガン。ああー、急がないとどんどん桜が終わっちゃう! 今日は雨になってしまったが、これは金曜日の新宿御苑。うらうらといい天気だった。 なんといっても、ここ新宿御苑には65種類の桜がある。そのうちで私が発見できたのはまだ半…
うわー!これもプリティー♡ ヨコハマヒザクラ(横浜緋桜)だって。 あんずとか、スモモの花みたいに大きい。 まだ若い木だから、幹もすらっとしている。 新宿御苑にて。 ヤマザクラ系の兼六園熊谷と、寒緋桜の交配種。 ヨコハマヒザクラ 横浜緋桜 Prunus x k…
やっぱり、シダレザクラ(枝垂桜)はきれいだな~。毎年同じようなアングルから撮るけれど、この角度が好き~! 明日はあまり天気が良くないそうだけれど・・・。 ちょうど満開。花のドームの中にいたら「ハアーっっっ」て感じ。 シダレザクラ。ベニシダレよ…
ラッパ水仙はリトルプリンセス。。これ冠(かんむり)っぽい。 ムラサキハナナ 。大根の花的な。 レンギョウは黄色い蝶の大群 ユキヤナギ、サクラ(陽光) ハチジョウキブシ、ビーズのような。 レンギョウと。 春の花々。
なんだかドキドキしてしまう一枚。 生まれたばかりのクロモジの新芽は幼くて、産毛(うぶげ)がフワフワしている。 花も、ソフトワックスで作ったみたい。自然の作品ってすごいなあ。。。
ヒサカキの花は小さくて地味、でもアップでよく見るとなかなか可愛かったりする。 枝にびっしりと咲くヒサカキの花は姿よりむしろそのにおいの方が目立つ。 異臭といってもよいだろう。 毎年、桜の時期に公園を歩いていると、都市ガスの漏れたようなにおいが…
ソメイヨシノ、開花。東京でも、予報より1日早く咲いた。これは新宿御苑のソメイヨシノ。 ソメイヨシノはやっぱり桜の代名詞的な種類だもの。 今日はうらうらと暖かく、本当に春を満喫した。 花は誰かのために咲いているわけではない。でも、実用でないもの…
矮性種の三寸菖蒲、ちっちゃいアヤメ。 花だけを見ると、立派なあやめなのだけれども。この場所は日当たりが良く暖かいので、3月の早い時期にもう咲いている。 色変わり。 これも三寸ほどしかないので、三寸アヤメかと。 班のある蝶の羽のようだ。
ハクモクレン(白木蓮)は辛夷(コブシ)とよく似ているので間違えやすい(実際私も混同していた)。 ハクモクレンは大ぶりで花弁が広い。過去の写真を見て確かめたところ、コブシは花の付け根に葉がぴろっとついている。 このマグノリア類の白い花には特別…
これはフキノトウ(蕗の董:Petasites japonicus)。すっかり伸びて花が咲いた。 野菜など成長しすぎて、食べごろを過ぎてしまうことを「董(とう)がたつ」というが、まさに董がたって食べられないフキノトウ。 フキノトウが雄花と雌花と異株ということは、…
ユキヤナギがぽっちりと。枯れたような枝に初めての一輪が咲いた時は本当に心が明るくなる。 群舞の美しさがユキヤナギの身上(しんじょう)。本来はこんな風にアップで大きく撮るような花ではないのだけれども。 ユキヤナギは丈夫な木で、特に手をかけなく…
クロモジと言えば、お茶席で出される主菓子(おもがし)につけられる、4寸ほどの長さのよい香りのする楊枝(ようじ)である。 また、料亭などでも食後にクロモジの小さな楊枝を出される。 人前のお席ではいくらなんでもシーハーできないのであるが、そういう…
ミモザとアカシアとネムの木と ギンヨウ(銀葉)アカシア 春一番が吹いて、木が大きく揺れている。 毎年、ギンヨウ(銀葉)アカシアの黄色い花に気がつくのは、なぜかこんな風の強い日だ。暖かさに油断して、薄着をしたとたんの風でちょっと肌寒い。 なぜそ…
青い花は少し悲しい。そしてヒヤシンス。 ヒヤシンスは茎もきれい。 野菜のような緑がきれい、みずみずしくて。 一輪ずつのヒヤシンスの横顔を見ていたら、何かに似ている。この、くるんと反り返ったはなびら・・・。 それはお弁当に入っている、タコの形に…
ミツマタはねちっとしたハニーノート。満開の時期に近くによると、甘くて重い、そして少し鼻に痛い匂いがする。 今年もまた、ミツマタの咲く時期になった。そしてこの花が咲くとついに春がやってくる。 去年も同じようなアングルで写真を撮って、同じような…
春の朝、まだ桜にはちょっと早いほんのり芽ぶきの季節。 遠目でもうっすらと黄色くもやもやした木があったら、それはマンサク。 春一番に「まんず咲く」花、→マンサクとなまったらしい。 花はビニールのようなオゾングリーンの香り。 まるで「ヒドラ」か「く…
沈丁花 2014 沈丁花の香り 高く透明で甘酸っぱいグリーンフローラルと、低い方に感じるやや重いバルサミックのハーモニー。それは寒暖のせめぎ合いにも似ている。 暑苦しいチュベローズに比べ涼しげな香り。 最初のジンチョウゲの香りは、冷たい空気の中にピ…
うちのスタッフのL子ちゃんが、先週ウェディングパーティーだったの。 花嫁さんのブーケは紫のアネモネで、可愛くてシックだったわぁ。アネモネはL子ちゃんが大好きなお花。 会場は紫が基調のお花がテーブルに。最高に洗練されている。 ロマンチックな紫のキ…
まだ2月も終わりだというのに、濃いピンクのカンザクラはもう散りかけている。 ぬるい、一日。 降る降る、はなびらの雪。 風もないのに、ひと群れ、ふた群れとたくさんの花が舞い続ける。 梢(こずえ)では何が起こっているのだろう? おやまあ、メジロやツ…
寒い中、ジャノメエリカの花が咲いている。黒い点が蛇の目のようだからジャノメエリカ。この種は南アフリカ原産だという。 ヒース(heath)というのはアイルランドの荒地のことを指すのだが、そこに生える植物そのものもヒースとも呼ぶ。 それは特にエリカが…