・春の花・植物
まだ浅い春に、こんな風に明るい朝の日差しを浴びて、うっすらとうぶげが光るような、みずみずしい、みどりの小さい芽吹きが好きだ。
遠くから、黄色がふんわりかすむ樹が見える。サンシュユ、もう咲いている! 春は黄色い花が多いような気がする。でも、ピンクの花も、白い花も多いよ。 だから、いっぱいいっぱい咲いているってことかな。 サンシュユは、細かい地味な花がたくさん固まってつ…
枝垂れ梅(シダレウメ)は、普通の梅より一拍遅れて咲く。 ピンクの枝垂れ梅。 枝垂れ桜(シダレザクラ)の時期のように、春爛漫とまでは行かないけれど、枝垂れ梅の咲くここは、満開の白梅と河津桜(カワヅザクラ)と水仙に囲まれた夢の国。 まだ寒い時期に…
こんなにゆっくり梅の花が楽しめるなんて。 最初の一輪から今日まで1ヶ月以上、今まさに、満開の梅林。 梅と桜の違いは、その樹の枝ぶりと花つきですぐそれとわかる。 折れ曲がりながら上に伸びる新しい若い枝に、梅の花は一輪ずつ、花柄がない花をつける。 …
白い沈丁花の香り 不思議なにおい 朝10時頃、明治通りを足早に歩いていると、突然フックのある香りに遭遇。 「んー、何の香りだっけ?」 『そういえば、確かこのあたりに白いジンチョウゲがあったはず』と思い出して、来た道を2~3m引き返す。 「フックがあ…
暖かいかと思うとすぐまた寒くなり、桜と思えばまた梅の花。 今年は咲き始めが遅かったためか、まだ梅も見ごろが続いている。 似たような写真ではあるけれど、どの梅も表情が愛らしい。 この三枚の写真の梅はガクの部分が赤い。寒さに耐えて凛と咲く。 でも…
河津桜、カワヅザクラ Cerasus lannesiana 寒緋桜(カンヒザクラ)と大島桜(オオシマザクラ)の自然交配種だという。緋桜よりは淡いけれどもしっかりとピンク色。 一足早く桜の便り。 同じカワズザクラだけど、異なる樹の、異なる色合い。少し濃い目。
サクラサク、ドコモ。 寒桜 ウメサク、ドコモ。 白梅。 同じ日の、新宿御苑。
今年の梅はかなり遅く、ようやく満開を迎えるところ。 白い梅は、上品ないい香り。
今年もまた、箱いっぱいのスイートピーを頂いた。 白、薄いピンク、ショッキングピンク、ブルー、絞り、オレンジ、黄色。。。 全色そろって華やか♡ アトリエに、一足先に春がやってきた。 このくらいのボリュームになると、香りもかなり強く感じる。 さわや…
少し前から気になっていた野菜、雪うるい。みずみずしい茎とやわらかそうな葉がとても美味しそうだ。 「どうやって食べるのかな?」なんて思いながら、デパ地下の野菜売り場でしばらく眺めていたが・・・買った。 あけてみて、葉の形にどうも記憶がある。「そう…
もう、次々と梅がほころび始めた。 今日はピンクと白が数本咲いている。 白は遠くて。
カンザクラ(寒い桜)が咲いた。 温かい日和に誘われて新宿御苑を散歩していると、満開の蝋梅(ろうばい)の横にある、寒桜のつぼみがだいぶ大きくなっている。 もうすぐ咲きそう。 このつぼみなんか大きいなあ・・・。 そう思って、さらに(こずえ)をみて…
雨上がりの暖かい朝、新宿御苑に梅の様子を見に行った。 毎年、この時期はつぼみのふくらみ具合をいつもチェックするのが習慣になっている。 日本庭園の梅林はまだ固いつぼみ。そこで、玉藻池の小さな梅林へ足を運ぶ。 ここでも、ほとんどの梅の木がまだ開く…
福寿草が咲いている。 冬の陽だまりを集めてそこに灯(とも)ったような、暖かい光の花。 こぼれ松葉の掛け布団の中からつぼみがほら、あっちにも、こっちにも。 気がつけば水仙(ペーパーホワイト)の間に、群れ咲いているよ。 ここは、小さな春。 ►植物事…
もうすっかり景色は冬枯れの寂しい色。 レンギョウも枯葉の茶色と細い枝ばかり・・・。 しかし、遠目にみてどうも黄色いものがパラパラとついている。 こんな時期に・・・まさか? 近寄ってみると、あらやっぱりレンギョウ(連翹)の花。 本当ならば、3月に春を呼…
暗い藪の影に少し光がさして、灌木に白い花が浮かんでいる。ラズベリーかな。 モミジのような形をした葉は、ラズベリーの仲間の、たぶんモミジチゴ。 イチゴやラズベリーの花はバラ科らしい姿かたちで、一重のバラに似ている。 細かいうぶげの様なトゲがある…
春の木漏れ日が射す、若草の緑。明るいところ、影のところ、白の花に、紫と桃色を散らして。 ヴィーナスのまわりの、きれいなピンクの花はなに?人の手によって織られたかとみまごうタペストリー は、まるでボッティチェリの「プリマヴェーラ・春」。 あれ、…
明るい春の雑木林の下草に、青い花が群れている。 目に鮮やかなブルーがとてもきれい。 ラショウモンカズラ(羅生門蔓)なんて、ちょっと名前がハードな感じだ。 渡辺綱が羅生門で落とした鬼女の腕にみたてたというが...。発想がすごい飛躍してる。 でも、よ…
それはたいてい忙しくて、それどころじゃない時に限って急に読書がしたくなって、近所の紀伊国屋書店に走ったり、アマゾンで手あたり次第に買ってしまう。 そんな時はあっちこっちの本を読み齧(かじ)ったりして、行儀が悪い。わけが解らなくなったりするの…
みるみる新緑が濃くなっていく。 四月も下旬、ゴールデンウィークがもうすぐなんて! ユリの木はとても大きくて、 どのくらい大きいかは、人影と木の下のベンチの大きさを見ればわかる。 4月の初めのユリの木。 まだ萌え。
オドリコソウ,踊り子草,Lamium album L. var. barbatum ヒメオドリコソウより、大きくてふんわりした感じ。 シソ科。 確かに、青ジソのような葉。手で触れるとグリーンハーバルな刺激臭がする。 思春期頃に伊豆の踊子は読んだ。映画も見た。他にも2冊くらい…
ムレスズメという黄色い花。 一輪だけをみると、一見して豆の花とわかる。たとえば藤(ふじ)、萩(はぎ)、アカシアなんかもこんな形をしている。 黄色といえばエニシダとか? でも、花の付き方がちょっと違うし、何だろう?と調べたら、「ムレスズメ」だっ…
白く小振りの八重桜。花柄が短いので、枝にびっしりついて咲いているように見える。 この名前はその長く続く姿が虎の尾のようだから?それは定かではないようだ。 こちらは濃いピンクの関山(セキヤマ・カンザン)という八重桜。かわいらしいが、ぽってりと…
ギョイコウの咲き初めは緑色で、葉と区別がつきにくく目立たない。 次第に緑の中に白い筋がはいって・・・いやむしろ白い花弁に緑が混ざっていると言った方が正しいのかもしれない。 中央は次第に赤みを帯び、満開の頃は白、緑、濃い紅色の変わった感じの花にな…
今日、たった今、この時間のこの角度の光。 明日の朝にもう一度ここに来ても、同じ像を瞳の奥に結ばない。24時間のうちに木の枝は成長し、葉は開き、陽の高さも、私も変わっていて、過ぎ去ってしまったものには二度と会えず、今日は永遠に来ない。それを知っ…
スルガダイニオイ(駿河台匂)はオオシマザクラの仲間で、特によい香りがする。 桜餅のような甘くパウダリーなクマリンの香りと、爽やかなローズの香り(βフェニルエチルアルコール)。淡いグリーン感や、ほんのりフルーティな要素もある。 新宿御苑では今が…
アトリエのお花 桜の時期の、日曜日の新宿御苑はこみこみだから...。今日は、みんな休みのアトリエで一人、春の花を眺めながら仕事。 ムスカリ、パンジー、リューココリネ、チューリップ。もしゃもしゃ。 資料用の香料植物は別として、通常はアトリエには香…
山吹の咲きたる野辺のつぼすみれこの春の雨に盛りなりけり 高田女王 万葉集
クリスマスローズとは言うけれど、クリスマスでも、ローズでもない。年明けから春まで長く咲き続けるキンポウゲ科の花。 明るい林の下草に、うつむき加減で群生する。「さくら」に目を奪われて見過ごしがちだけど、味わいのある花。 中学生の頃のこと、 お茶…