パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ヒサカキ Eurya japonica

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ヒサカキの花は小さくて地味、でもアップでよく見るとなかなか可愛かったりする。

枝にびっしりと咲くヒサカキの花は姿よりむしろそのにおいの方が目立つ。

異臭といってもよいだろう。

 

 

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毎年、桜の時期に公園を歩いていると、都市ガスの漏れたようなにおいがする。
これは、ヒサカキの花のにおい。

この時期はガス漏れと間違えた通報も多くなるそうである。

 

 

近づけば「臭い(くさい)」といったほうがいいのだが、遠ざかるほどになにか親しんだ食べ物のにおいにも感じられる。

しばし頭の中で反芻し記憶をたどると、それは大根の漬物、タクアンとかべったら漬けとかであった。

 

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いたるところに生えているので、歩くたびにおってくる。
新宿御苑でもあちこちで見ることができる。

 

春の花よりも、むしろ秋に結実する黒い実の方が目立つかもしれない。
ブルーベリーのような丸い小さな実がびっしりと生る。

 

 

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