パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ハクモクレン 白木蓮 Magnolia denudata

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ハクモクレン(白木蓮)は辛夷(コブシ)とよく似ているので間違えやすい(実際私も混同していた)。

ハクモクレンは大ぶりで花弁が広い。
過去の写真を見て確かめたところ、コブシは花の付け根に葉がぴろっとついている。

 

このマグノリア類の白い花には特別なムードがあって、なにやら敬虔な気持ちに打たれる。(こんな私でも。)

 

 

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一度にこんなにたくさんの花を咲かせるのは、ものすごいエネルギーを必要とするんじゃないか。

そして、咲きはじめてほんの数日で、木の花は茶色くなって散ってしまう。
花には芳香があって、 それがまた寿命を短くするのではないかと思う。

 飛ばない白い鳥は、囀(さえず)りに祈りを乗せて儚く死ぬ。

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見上げるような大きな木なので、よけいに青空が際立つ。
木は花に希望を託しているのだろうか。

 

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そして見下ろせばその花の命を支える幹の苦労も。

 

 

Magnolia denudata, ハクモクレン,

 

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