パルファンサトリのブランドエピソード
「香水とピアノの調べ」天秤ばかり balance scale この天秤の由来 前回、分銅について書いているうちに思い出すことがあった。今回はこの天秤の由来について書いてみたいと思う。 この調香用具は、2001年9月に開いたイベントに合わせるように、不思議な縁が…
匂いの帝王、そしてパルファン・ル・ギド Perfume the Guide/Luca Turin この数年間で最も幸せなニュースがお客様によってもたらされた。いわく、「香水ガイドをみてパルファンサトリを知り、興味をもって来ました」とのこと。 よくよくお話を聞いてみると、…
When did I make this miniature perfume organ? Maybe In 2007 ? I spent a lot of time looking for the perfect material for these perfume bottles. I bought 10ml acrylic cubes at a DIY store and also found silver bottle caps in the leather goo…
インタビュー:香りのテーマについて Interview:subject and fragrance name Q:日本の自然、文化、フランスの歴史、アメリカのものなど、香りのテーマや名前について調香師のあなたを導いているのは何ですか? A: 本は私の親友で、花は私の伴侶です。私は空…
インタビュー 日本的な香水とは? Japanese style of perfumery Q:前の質問にもつながりますが、それでは西洋から見たオリエンタルではなく、日本的な香りとはどんなものですか? A:日本的な香りと言うと、匂い袋や線香のような香調だけを思い浮かべがちです…
インタビュー 極東から見たオリエンタル・タイプとは Orientaltype Q:あなたの感じる東洋の世界と、西洋で考えるオリエンタルの違い、そしてその香調の受け止め方はどのようなものですか? A: その視点は西洋の国で捉えられているオリエンタル・東洋の世界と…
インタビュー ジェンダーと香水 gender and perfumery Q:香水に性別はあるのでしょうか? A:私は特に男性用、女性用と分ける必要はないと考えています。 例えば私のコレクションの中で、「苔清水(こけしみず)」や「ひょうげ(旧織部)」などは情景を表した…
「道(どう)」と香水③ 香道 Japanese art of fragrance_'Kodo' 私の香りの特徴は、一言でいえば「乾いている」ということです。甘いグルマン系の香水ならば、米や小豆を原料とするあっさりとした和菓子。バターやクリームのようなコクとは異なります。 たと…
「道(どう)」と香水② 華道 Flower arrangement_‘Kado‘ 私は幼い頃から植物が好きで、学校から家までの帰り道、ポケット植物図鑑を片手に道草をするような子供でした。 母が自宅で華道教室をしていましたので、生徒さんに混ざって見よう見まねでお花を活け…
「道(どう)」と香水① Tao & my aesthetics of perfumery 私は幼い頃から茶道、華道を学び、香道にも親しみました。また、日本の伝統文化にも触れて育ちました。 これらの経験が、私のクリエーションにどのように影響してきたか、「道(どう)」についてち…
紐かけと箱 box 初期のころ、素敵なボトルは日本にはなくて、フランスのボトルを少しばかり手に入れて作ってみたりした。 しかし、ねじ式ではなく、落とし込んだだけのストッパー型のキャップでは、輸送中に蓋が取れてこぼれてしまうかもしれない。 実際に製…
香水瓶探し perfume bottle 私は香水瓶を探していた。 なぜならば、日本には気に入ったボトルがなかったのだ。 16年前に、一人で仕事を始めて、香料をようやく手に入れたものの、香水は入れ物がなければ持ち運ぶことはできないし、ボトルが素敵でなければ手…
世界調香師会議 world perfumery congress 今回は最初の大きい仕事について書こうかなと思っていたり、香料の調達についてはまた少し別のときにと思ったり。 話があっちこっち行ってしまうのはご容赦いただくとして、 香水の仕事が今に続く大きなきっかけは…
香料の調達② fragrance raw material ある明るい秋の日だったと思う。 少量で販売してくれるという、ありがたい奇特なその香料会社を訪れてみた。 都心から電車に乗って1時間ちょっとのところである。 駅から15分ほど、駅前のまっすぐ伸びた道路を歩いたとこ…
香料の調達① fragrance raw material 前回、私の調香オルガン台のことを書いてから、早くも1週間が過ぎてしまった。何から書いていいのか、話がひろがっていくのでとても難しいけれど。 調香オルガン台を作ったとしても、その上に並べるボトルと、その中身の…
私の<ミニ>調香オルガン台 My Perfume Organ ④ 何か一つ、新しい事業をするということは大変だ。 こんな調香オルガン台一つ作るのだって、見つけることから始まり、送ってもらうときとか、組み立てたら「図面失敗!」で、板をまた切り直しなど、大小、細々…
私の調香オルガン台 My Perfume Organ ③ 自作の調香オルガン台。 下の部分は、一枚の板からカットした。 その設計図をしばらく探していたのだが、ちょっと見当たらないので残念だ。 設計図と言っても、方眼紙をつなぎ合わせて、そこに手書きで実寸大の図面を…
私の調香オルガン台 My Perfume Organ ② 初めは、調香オルガン台の上の棚だけがあった。 この上置き棚は、同じ形で5台くらい作ったものの最後の一台だ。 20年以上前、初期のバージョンは、白いペンキや、チークの明るい茶色を塗ったものもある。縦横の比率…
私の調香オルガン台 My Perfume Organ ① 香料がまるで鍵盤のように並ぶ、これを調香オルガン台という。 私が作った、私のオルガン台。 2001年のことである。 アトリエに来た人は、みなこのオルガン自体が私の手作りだと聞くとびっくりする。 まるで、も…
今年ももうあとわずかな時間を残して終わろうとしています。皆様、一年間のご愛読どうもありがとうございました。 2014年、パルファンサトリの香り紀行を振り返ってみました! 2014年2月2日 パルファンサトリ フレグランススクール 「フレグランスデザインコ…