この不思議な香りを心地よく表現するために、天然の花の香料を、種類も量も贅沢(ぜいたく)に使った。
ジャスミン(jasmine abs.)、マグノリア(magnolia oil)、チュベローズ(Tuberose abs.)、イランイラン(ylangylang oil)や、カモミールブルー(chamomile blue )、イリス(Iris butter)、ローズ(Rose ess)など。
本来、天然香料は、入れるほど良いというわけじゃない。
すべてが天然香料では表現の幅は狭く、野暮ったくなる。
過不足なく、、、最適なバランス、組み合わせが大切なのだ。
天然香料は、単品香料のストレートな強さを柔らかくまとめたり、
重ためなオリエンタルを軽やかに品よく立たせる力がある。
香料になったマグノリアフラワーオイルは甘く、ブチブチと熟れて発酵したベリーのような香りがする。
天然の花の香料でフルーティ要素を持つものは珍しい。
熟れた果実のトップノートが終わると、すぐにセージのようなハーバルな香りが強くなり、この二つの取り合わせが妙な感じの香料だ。
また、caryophylleneの渋い枯れたウッディな匂いがする。
ホワイトフローラルタイプは、夏や南国を思わせる花の香調ではあるが、日本では秋から冬にかけて肌につけると、とてもきれいに香ると思う。
調香師 大沢さとりによるフレグランスブランド Parfum Satori より、
新作Premium Collection"HANA HIRAKU〈ハナヒラク〉"が誕生。
2016.10.15 Sat. On Sale