パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

シモバシラ(霜柱)という名の植物

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新宿御苑に、シモバシラ(霜柱)という植物がある」と知ったのは、今年になってからだ。

 

お正月、新宿御苑の中を歩いていたら、道に「シモバシラはこっち」というような表示が出ていたので、道をそれて藪に入ってみた。

案内板も出ている。
「そういう植物があるんだ~」と思って根元を見たが、すでに日も高くなっていたので、氷は溶けてしまったようだ。

そうとう朝早く行かないとだめなのかな・・・?
と諦めていたが、もしかしたらと思い、今朝は開園と同時に入って、また覗いてみたのだった。

 

あった!

枯れた茎の根元に、白いシモバシラが出来ている。
へえー、なんか可愛いねえ。 

 

1月に入ってからずっとすごく寒いので、きっと地面も冷え切っているのだろう。

 

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よく見ると、あっちにもこっちにも。 
ちびっこい。

 

 

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枝の上には、シモバシラという名札がついている。

これがなければ、ぜったい見過ごしてしまう。
他の植物の根元には、しもばしらができないのかしら。

 

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枯れた枝の前に、ちゃんと、案内板が出ている。
説明を下に引用した。

「シモバシラ(霜柱)Keiskea Japonica シソ科

 山地の木陰に生える多年草です。冬の寒波で急激に冷え込んだ朝、枯れた茎の内部にある水分が凍り、茎の外へ飛び出して氷の結晶を見せます。この氷の結晶を霜柱に見立てたことから長付きました。花期:9-10月 」

  

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以前に食べた、仙台銘菓の霜柱(しもばしら)も、こんなきれいなシモバシラからだったら、イメージが湧く。
東京で見れる普通のしもばしらは、土に埋もれてあんまりきれいじゃないから。

 

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これは、新宿御苑のただの霜柱。
歩くと土がホコホコしている。

 

 

 

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