パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

芹乃栄(せりすなわちさかう)小寒 Xiaohan 七十二候

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今日、1月5日はは二十四節気小寒」の七十二候「芹乃栄(せりすなわちさかう)である。

1月の後半に来る「大寒」は最も寒い頃であるが、その前の「小寒」になったばかりでも充分に寒い。
ううう、辛いよお。

なのに、また今朝も来てしまった新宿御苑
今日はコースを替えて日本庭園の中を通っていくことにした。


 

==== 日本庭園の池にはしっかりと氷が張っている。

その上には、白い氷の塊がいっぱい散らかっている。
浮いているのではない、乗っているように見える。


『誰かが氷のかけらを上に投げたのかなあ・・・。』

 

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ちょうどそこに居合わせた新宿御苑の職員の方に聞いてみると、これは氷が育っていって、こうなったのだそうだ。

 

『ええ、こんな風にポコポコと厚くなるの?』

 

池全体をよくみると、氷の表面は、結晶のように鋭角に模様が走っている。
その鋭角で区切られた、一区画づつが大きくなっていって、こんな風にかたまりになるのだとか。

 

なるほど、南極の氷山もこんな風にできるのかな?
(と思ったが未確認)

 

珍しいなあ。


こんな日に限って、カメラを持ってきていない。

シャメで撮ったけど、ちょっと不満。

 

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おととし、初めてシモバシラという植物の存在を知った。

昨年はタイミングが悪かったのか、確認することができなかった。
奥へ入っていく道はだいぶ人の足跡があって、多くの人が見に行ったようだが。

 

 

今日はとても寒いので、今年こそ見れるかなと思ったところ、巨大なシモバシラができていた。

今年は立て看板もないし、本当に目立たないところにある。
7センチ以上あるんじゃないかな。すごく成長している。

 

 

 

本当に寒いけど、スタスタと歩くと活動的な気分になるし、つまらない考え事も吹っ飛んでいく。
変わりばえしないような冬景色も、日々新しい発見があって小さな喜びがある。

人生には厳しい冬もあれば、その先の春もある。

 

 

七十二候の、次の候は「しみずあたたかをふくむ(地中では凍った泉が動き始める)」という。
最も寒いと思われる時期でも、見えないところでは春に向けて動いているのだ。

 

本当に寒い盛りのときは、実はもう、峠を越えている。
ほら、冬至を過ぎて2週間、もう日暮れが遅くなっているもの。

 

 

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