パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

凍る朝 frosty morning 2 霜柱

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シモバシラ、長い、大きい霜柱。

冬のまだ暗い朝、一度目が覚めて、暖かい布団の中でひとしきり考える。
もう起きようかな・・・。もうちょっとぐずぐずしていようかな・・・。

今起きれば、ひと仕事した後で新宿御苑の開園時間に駆けつけて、小一時間は歩けるはず。
どうしよう。。。こんなに寒くて風邪を引いたりしては仕事に差し支える。。。

そんなふうに思考が行きつ戻りつしながら、ようやく決心がついて、しぶしぶベッドから抜け出す。

ぱっぱっと行動できればいいのだが、お湯をわかしたりメールチェックをしたり、もさもさしながら仕度してようやく外へ出るまでになる。



寒いけど、空がきれい。

あんなに意気地無しだったのが、歩いているうちにだんだん元気になってきて、新宿御苑のことを考えるとイソイソとしてしまう。

一度アトリエで仕事を始めてしまうと、なかなかやめられなくなるので、このまま荷物だけ置いていくことにする。



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あまり変化のない冬の景色だけれど、たまたま通りがかった花壇に、霜柱の花が盛大に咲いているのに出くわした。

といっても、植物のシモバシラではない。
まあ比ゆ的に。


夏の間、ここにはたくさんのワルナスビが咲いていたところ。
よく耕されて、ホクホクした土だから長く伸びたのだろうか。



霜柱は、火山灰の堆積物を中心とする、ローム層と呼ばれる土(赤土)でよく育つ。

雪の結晶研究で有名な中谷宇吉郎先生の随筆集で読んだところでは、日本特有の現象らしく(日本以外でも2-3見られるそうだが)、ヨーロッパのような土ではできない、またはできにくいそうである。

中谷先生は霜柱の実験をした女学生グループのレポートに触れながら書かれている。
霜柱のできるメカニズムや、どの土でならできるのか、さらにドイツの土を持ってきて、細かくすりつぶし、表面をでこぼこにして実験室で試したところようやくできたなど、非常に興味深く読んだ。


日本では見慣れた当たり前の光景も、ヨーロッパでは見ることができない。

仙台銘菓の「シモバシラ」というのがあって、これは飴を繊細に引き伸ばし、霜柱を模して固めたもので、まるで綿飴の様に口の中でさらっと溶けてしまう。

これをフランスへのおみやげにしようかと思ったこともあるのだが、本家の霜柱を見たことがない人たちに、その感動を理解してもらうのは難しいと感じた。

夏と冬では40度も気温差がある。
そんな四季があるからこその情緒。

日本人をはぐくむ情緒は、自然現象の中にある。


最近じゃ、都心であまり見かけることもなくなった霜柱。
青森では3段、4段に伸びたりするそうだ。









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朝、最高級のコットンシャツに袖を通す。清々しい高揚感をまとい、呼吸を整えるひととき。

夜、バスタイムのあとに、さっぱりとした気分で清潔なリネンに包まれて眠るやすらぎ。

シンプルで上質な日本の暮らしになじんできた色の組み合わせ、「紺と白」をイメージモチーフとしました。フルーティとアルデハイドの意外な組み合わせが、これまでにない斬新な印象を残します。

光をふくんだリネンのように柔らかく癒されるこの香りは、男女を問わず、お着け頂けます。

 

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