パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

梅の開花 新宿御苑

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この暖かさに、早くも梅が開花したというのを聞いて、今朝、さっそく新宿御苑

橋を渡り、旧御涼亭の前を抜け日本庭園へ。茶室、楽羽亭の前に枝ぶりのよい梅があるのだが、まだ数輪しか咲いていない。

奥の梅林もまだパラパラという程度。背伸びをし、一輪の白梅に顔を近づけ香りをみると、小さいのにちゃんとにおう。蕊(しべ)が長くてきれい。

梅林を抜け、坂を上ると右手に椿の木が並んでいる。深い森の中に、椿の常緑の葉があたりをより暗く見せているが、ポツポツと鮮やかな赤が目をひいて、すいよせられる。

ひとつ写真をとれば隣の木にもっときれいな花を見つけ、きりがない。濃いピンク、班入りの椿、しぼり、「あー、こおんな色のも!チョーきれいー!!」

ずっと歩いて苑の中のレストランの前まで来ると、水仙が群れ咲いて、あたりに甘く濃厚な香りを漂わせている。

 

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朝早く行ったので人もほとんどいなく、広々としてすがすがしい。花の盛りではないが、あんがい見所がある。 これが、桜の時期になると混雑して落ち着かない。

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湿った土がほかほかと柔らかく、梢はまだ寂しげだけれども、よく見れば小さな芽が充実して春の訪れを告げている。 

仕事前であまり時間がなくて、焦りまくる。「あ、こっちにピンクの梅が!」「ねー、椿が咲いてるよー。」「すずかけの木だ!」「ひゃー、つわぶきって、タンポポの様な実ができるんだ」と、カメラ片手に走り回る。 

一緒に行ったスタッフのL子ちゃんが言う。「小学校の帰りに、植物図鑑を片手に道草を食うさとりさんの面影を今日はみましたよー」

 

千駄ヶ谷門から入り、すぐ帰るつもりが、どんどんと奥に行ってしい、結局、新宿門から出てタクシーでアトリエに急行した。今夜から寒くなるらしい。次に来る時はもう、梅は満開だろうか。

  

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 新宿御苑から見たNTTドコモビル

 

 

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