パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

香料用ジャスミン Jasmin

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ジャスミン、香料用。
ハゴロモジャスミンより少し花が大きい。

 

新宿御苑ではこんな時期にもジャスミンの花がまだ咲いている。
グラースでは7-8月に盛りになるが、日本の夏はきっと蒸し暑すぎるのかもしれない。
むしろ冬近くまでポツリポツリと花をつける。

 

甘いクリーミーな匂い。
それにかすかにさわやかな苦味のあるグリーンのcis-Jasmon、これはお茶の中にもある。
そこで緑茶の香りを作るときに、ほんの少し天然のジャスミンアブソリュードを入れると甘さとコクがでる。

 

茶色く枯れてくると、白い花特有のアニマリックな匂い(indol)が強くなってくる。

アンフルラージュという手のかかる方法で香料を採った。
天然香料の中でもとても高価な素材だから、ファインフレグランス(香水類)にしか使われない。
安い香水、エアケアやシャンプーなどには絶対に入っていないと言える。

 

ジャスミンのように白い花は光が飛んでしまい、なかなかきれいに写真を撮るのが難しい。

 

▸植物図鑑 ジャスミン モクセイ科 ソケイ属  学名:Jasminum grandiflorum

 

 

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