リンデンバウムの花。
新宿御苑の新宿門の外に、数本のリンデンの樹がある。
この樹に気がついたのはまだ昨年のことだ。
ドイツのベルリンにはウンター・デン・リンデンという有名な大通りがあるし、パリのテュルリー公園の並木もよく知られている。
街中のリンデンが一斉に咲くと、甘くややしつこいハニー調の香りがどこを歩いていてもまとわりつく。
パリの乾いた空気では、それが嫌味にならないから不思議だ。
そんなわけで、ヨーロッパではよく見られる樹木。

ここのリンデンは、ほんのり香りが薄い。
日本の気候では、あまり強くにおわないのかもしれないし、樹の個体差かもしれない。
本数が少ないからなのかな?

薄クリーム色の小さな花がぶら下がるように咲くのは可愛いし、
ハート型の葉と、花の根元に開く、細長いやや明るい緑の葉のコントラストも面白い。
ハート型の葉と、花の根元に開く、細長いやや明るい緑の葉のコントラストも面白い。
リンデンの葉を乾燥させたハーブティーも、ヨーロッパではポピュラーだ。