パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

石の花 フルールドロカイユ キャロン 1933

石の花.jpg

 

これを書くために、アンティークバージョンの香りを少しつけてみる。
うっとり。

 

 

基本的にはローズジャスミンのアコードに、ヘリオトロピンなどのパウダリーと、
ムスクやサンダルなどが合わさり、使っている素材はフローラルの王道、でありながら個性的。
クリーミーでほのかなレザー感に魅かれてしまう。

オレンジフラワーとチュベローズのラクトン、バルサムノート。

私のお気に入りの香水だ。
しかし、新しいリニューアル版は軽く、薄く、現代風になっていて香調が違う。
 
フルールドロカイユは「石の花」と訳される。
とてもロマンチックな名前。
 
テアトル銀座でだったか、母が若いころに初めて見た総天然色の映画が「石の花」だったそうだ。

☆ブランド キャロン

☆フルールドロカイユ (石の花)

☆エルネストダルドロフ

☆1933年

 

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