雑誌に載っていた一枚の写真は、夢を具体化してみせた。
女の子の憧れをギュッと詰め込んだようなお店は、キラキラ光って、
若いころのまだ柔らかい感性に強い印象を与えた。
若いころのまだ柔らかい感性に強い印象を与えた。
長い年月の中、意識の上に下に、
浮かんだり沈んだりしながらずっと
「いつかこんなお店を持ちたい!」
と思い続けたように思う。
だいぶ後に、パリのそのお店に行ったとき、
当時の写真そのままに並べられている香水瓶に胸が震えた。
当時の写真そのままに並べられている香水瓶に胸が震えた。
息をつめなければ夢が壊れてしまいそうな気がして、
ピンク色のパフにそっと手を伸ばした。
ピンク色のパフにそっと手を伸ばした。
それから、いろいろなものを見て、触れて、
趣味も感覚も好みも変わっていった。
自分はまだ成長を続けていると思いたいが、
今のアトリエは私自身の延長線上にあり、
キャロンの個性とは別のものだ。
趣味も感覚も好みも変わっていった。
自分はまだ成長を続けていると思いたいが、
今のアトリエは私自身の延長線上にあり、
キャロンの個性とは別のものだ。
でも、写真を見るたびにあの瞬間に戻る。
キャロンはキャロンだから素晴らしい。
▶ オーデキャロン キャロン
写真はすべてパルファンサトリの所贓品です。