パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

枇杷の花,ビワ Eriobotrya japonica

20161124枇杷の木.jpg

新宿御苑の温室近く、芝生の中に一本のビワの木がある。
きまぐれに道を外れて歩きながら、そのビワの木に向かっていくと、ふんわりと甘い香りが漂ってくる。

そうか、もう花が咲いているのだな。


20161124枇杷の木2.jpg

ビワの花は毛布にくるまれて、寒気の中そっと顔をだす。
こんな寒さに向かって咲くっていうのはどういう理由なのだろう。

他の花が咲き終わって、競争相手が少なくなったから?
遅咲き、という本来の語源とは違うけれども、遅く咲くというメリットもあるに違いない。



香りはバニラに例えた方がわかりやすいかもしれないが、
ふんわりと粉っぽく、しかし鼻の奥が収斂(しゅうれん)するような香りは、ヘリオトロピン(heliotropine)とかアニシルアセテート(anisyl acetate)とか思い起こさせる。

というか、ヘリオトロピンやアニシルアセテートをかぐとビワの花も思い出す、という構図かな。


毎年、ビワの花の甘い香りをかぐのはなぜかよく晴れた日。
暖かそうな蕾の塊りの印象と相まって、「小春日和(こはるびより)」という言葉が合う花である。




2014年のビワの記事


2011年のビワの記事


抹茶の香り
織部(おりべ)

ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。


さらりと甘い☆
ワサンボンの香水

キラキラとした微細な輝きに覆われて、口にふくむと淡雪のようにふわりととろける...
そんな極上の砂糖菓子をイメージしました。





2017年1月スタート パルファンサトリフレグランススクールは12月16日締め切りです。

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