パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

皇帝ダリア Dahlia imperialis

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皇帝ダリア。背がとっても高い。
 
いつもこの花を目にするのは、よく晴れた風の冷たい朝なので、晩秋というよりも冬の初めの花のイメージがある。
堂々とした姿のわりに、花は可愛らしいピンク色。
 
 
 
「ダリア」といえば、小学校の実習だ。
理科室の裏の畑にイモ(球根?)を植えて育てたのを覚えている。
芽の出る方のイモの端を上に浅く植えないとよく育たない。
 
その頃の印象で、ダリアは赤い一重の大雑把な花、と思っていた。
 
 
しかし最近では華やかな形や珍しい色など、オリエンタルムードのある品種も出てきて心惹かれる。
 
 
 
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初めてみたのは2011年12月。
上下の写真はそのときの皇帝ダリア。
 
 
 
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5年前も大きくてびっくりしたものだけど、、、、
今と比べるとずっと華奢な感じ。
 
ダリアというものは、冬は枯れてしまうのでイモを掘りあげるものと思っていたのだが、ここ新宿御苑ではずっと地植えのまま大きく育ったみたい。
 
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こっちは今年の皇帝ダリア。
5年の間にずいぶん立派に育ったと思う。
右下の赤い服の人を見たらその大きさがわかる。
 
これが草花とは思えず、見た目はちょっとした樹木だ。
 
 
ダリアは短日植物で、つまり菊と同じ日照時間が短くなってから花の準備をする。
必要な暗い時間の長さは、品種ごとに違い、それにより咲く時期が異なるらしい。
たぶん。
 
 
子供の頃のダリアは夏から秋に咲いたが、皇帝ダリアは遅く、秋から冬の花なのである。
 
 
 
 
 
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